「生老病死」
生老病死(ショウロウビョウシ)とは、生まれ、老いて、病気になり、そして死ぬことで、仏教の言葉である。
今年93歳となる宗教学者が、死について書いてる新聞連載のエッセイだけど、こんな本ばっかり読んでると、俺も一気に老けそうな気がするね。
日本の古典や文学、歴史、哲学などを材料に、学者らしい死へのこだわりを綴ったものだけど、アレコレと来るべき死について考えてみたところで、死そのものを超えることなんて決してできやしない。
人間は基本的に死が多分、最も恐ろしいから、その恐怖を少しでも緩和するために、宗教、信仰、崇拝、哲学、作法、伝説伝承を材料に、なんとか納得させようとするものだ。
いくらこんな本を読んだところで、まだまだ死をそのまま受け入れることは難しい。だから、将来、老境に入ることになったら、老い(ボケ)に期待して、死への恐怖がなくなり難なく受け入れることができるように、全てを任せるしかないね。
それにしても、老人はやっぱり後世に続く者に尊敬されたいらしい。
「どうせ予は神仏を信じない、宗旨などは何でもいい、予に神様か仏様があるとすれば颯子を惜いて他にない。颯子の立像の下に埋められれば予は本望だ。」…瘋癲老人、大谷崎の羨ましい死に方だ。
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