【映画】「ゾディアック」

「セブン」のデヴィッド・フィンチャー監督のサスペンス「ゾディアック(Zodiac)」(2007・米)。

◯に十字のゾディアック事件は以前、“マーダー・ケース・ブック“で知ったが、68年から74年にかけてカリフォルニア州サンフランシスコ市内で実際に起きた連続殺人事件。

結局、5人を殺害(ゾディアックはもっと殺したと言ってる)したが、警察やマスコミに頻繁に、暗号が混じった犯行声明文を送り付けた。劇場型犯罪の走りだ。
犯人が特定されておらず、今も捜査継続中の未解決事件である。

サンフランシスコ・クロニクル紙の風刺漫画家が独自の調査で犯人に迫って上梓した本が原作。

何人かいる犯人説の人物の中で、最も有力視されてるアーサー・リー・アレン(既に心臓発作で他界)が犯人とされている。

殺人鬼を扱ったものだけど、そんなに残酷描写はなくて、捜査する警察官とクロニクル紙の記者、そして、同紙の漫画家が、犯人と声明文の暗号を巡って葛藤する様子を中心に描いた心理劇のようになってる。

犯人ゾディアックを熱中して追うあまりに、なかなかハッキリとしないことから、ストレスでアルコールやクスリに溺れたり、妻と子供に逃げられて家庭が崩壊したりする中でも、後半、漫画家が丁寧に事実を積み上げて、アーサー・リー・アレンに迫っていく過程はハラハラドキドキで、さすがフィンチャー監督だけど、やっぱり実際の事件が面白過ぎて、映画がそれをを越えるまでにはいかないな。

だからゾディアック事件そのものがメインというよりも、事件を追って人生を狂わさ、不幸になってしまった男たちの物語って感じだなぁ。

ちょっとしたすれ違いやカンチガイ、捜査側の誤った思い込み、犯人が死亡などで未解決となってる事件はけっこう多いのだろうね。

このゾディアック事件の犯行声明文を見ると、サカキバラ事件を思い出す。ゾディアックと言えば、ゾディアックマインドワープを思い出す。

こういう映画はあれこれ先を想像しながら観るのが一番面白いね。

ホントにクソみたいなフクシマのプロパガンダ映画の1000000倍は良いね。

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TOMOKI
脳出血により右片麻痺の二級身体障害者となりました。なんでも書きます。よろしくお願いします。