「グレンとグレンダ」
クソ・クズ・Z級以下映画の大家、エド・ウッド監督の長編デビュー作「グレンとグレンダ(Glen or Glenda) 」(1953年・米)。Amazonプライムにて。
今でいう性的少数者(LGBT)、特に、女装と性転換をテーマにしたドキュメンタリー風のドラマ。
…なんだが、途中から、前衛風のパントマイムのような映像を挿入したり、理解不能のフィルムとなってる。
コレは、哲学的とか高尚なものでは決してなく、エド・ウッドが考えもせずに、ただメチャクチャに、あったフィルムを編集したためで、なんとなく性的少数者と社会との関わりを表してるんぢゃ…と想像するだけだ。
エド・ウッド自身が、幼少期から、実は女の子が欲しかったという母親によって無理矢理に女装させられていたことから、女装(トランスベスタイト)が趣味であり、本人が主演もしている。
まだLGBTが理解されずに差別的な扱いを受けてた時代で、エド・ウッド監督自身の「俺たち少数者の趣味を理解してほしい」というメッセージが伝わってくる。ただ、いかんせんヘタクソ過ぎるのだ。ある意味、最もエド・ウッドらしいフィルムといえよう。
女装趣味のグレンが、婚約者のバーバラに自分の趣味を打ち明けようか悩んでて、科学者に相談、心理的な分析を受けて、晴れて打ち明けて理解を得て結婚する話。グレンは、バーバラが着るピンクのアンゴラセーターを自ら着ること(フェチ)を強く夢見ている。
怪優のベラ・ルゴシがコーディネーター(科学者)役で出てるのがなんか痛々しい。
性(性癖)は、社会的役割を押し付けられても、基本、極私的なものだから、自分と異なる性を見せられると拒否してしまうことがあるのは仕方のないことだ。でも、それは知って触れることで十分解決できる。性の押し付けくらい馬鹿げたことはないからね。
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