【邦画】「遠雷」
1981年の邦画「遠雷(エンライ)」。
監督は、日活ロマンポルノ出身の根岸吉太郎。
原作は、立松和平の小説4部作の1作目で、本人も農協職員の役でチラッと出ている。
首都圏近郊の団地の前で、都市化の波に押されながらも、トマト栽培の農業に従事する青年の、無軌道・破天荒ぶりと絶望を描く。
主人公の和田満夫を演じるのは永島敏行。尖った若者らしい無茶な行動や言動が、ATGらしくて、俺にはちょっと食傷気味だな。
一方、彼と結婚することになる花村あや子を演じたのは若き石田えりで、ポルノ監督の映画らしく、ビニールハウスの中やモーテル、様々な場所で身体を重ね、惜しみなくフルヌードも披露して、もうメッチャ可愛くて、ソソるのだ。羨ましい永島くん。石田えりで持ってる映画だ(笑)。
友人(ジョニー大倉)の彼女でもある歳上の悪女の奥さん(不倫)ともビニールハウスでヤッちゃうし。
土をイジって作物を育てるよりも、若い女の肉体と戯れる方がゲージュツ的だし、美しいのは当たり前だね。
昭和育ちの俺には、全てが懐かしい風景だったな。しかし、今では、ほとんど無くなってしまった。
父親役のケーシー高峰が、選挙違反(?)で逮捕された時、「ちょっくら旅行に行ってくる」と言ったり、監獄から出て来たら、濃ゆい化粧をして“オカマ”になってたり、笑っちゃうシーンもチラホラ。
ラスト、満夫とあや子の盛大な夜通しの結婚式と披露宴が開かれる中、電話で呼ばれて飛び出した満夫は、ジョニー大倉演じる友人が、言うことを聞かない歳上の奥さんを、ホテルで首を絞めて殺したとの告白を聞くことになる。そして、自首に付き添うことに。
純粋な無軌道ぶりの結果だけど、欲に忠実な若者に正当な秩序を強いることくらい難しいことはないものだ。
この若者らも、都市化の犠牲者なんだろうか?
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