【映画】「スタンド・バイ・ミー」
先日のホラー映画「it」の繋がりで、同じくスティーブン・キング原作の「スタンド・バイ・ミー(Stand by Me)」(1986・米、ロブ・ライナー監督)を久々に観た。
キングのホラーじゃない短編小説「THE BODY」の映画化。青春映画の傑作とされているが、青春じゃなく、少年時代の良き思い出だな。
良き思い出といっても、新聞に載った友人の自殺の報を見て昔を思い出し、その昔、仲の良い少年4人が、行方不明になってる、列車にはねられた少年の死体を探す2日間の旅に出るという、考えればちょっと不気味な話だ。
そこに、友達の告白だったり、変人の敷地に忍び込んだり、線路を歩いてたら列車にはねられそうになったり、沼でヒルに血を吸われたり、野宿したり、敵対する上級生の不良グループに襲われたり…冒険譚に付きもののトラブル等に見舞われて、ついに、野ざらしになってた少年の死体を見つけるのだ。なにせ、死体を見つければ有名になれる、英雄になれると信じてるから。
「it」の少年少女チームと不良グループの設定とまあ一緒だね。コレはキングの少年時代の思い出が元なのかなぁ。
多分、男だったら誰でも持ってるオトコノコ同士の昔の淡いノスタルジックな思い出話だ。俺だったら、友達と空き地に竹で秘密基地(らしきもの)を作り、放課後、集まって良からぬことをしてた時代のことかな。
そして、少年の頃は、あんなに仲良く労りあって、いつも一緒にいたのに、成長するにつれて、だんだんと疎遠になってくる。ある意味、大人になるってことはそういうことだろう。それぞれ違う環境で、それぞれの価値観と社会性を身に付けていけば、決して少年時代の無垢な価値観と社会性だけでは、ノスタルジックに語ることは可能でも、生きるのが困難になるからであろう。
まあ、今の俺にはそんなに良い映画ではなかったな。
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