【洋画】「戦火の馬」
スティーヴン・スピルバーグ監督の2011年の「戦火の馬(War Horse)」。
原作は感動の児童文学だが、スピルバーグ監督の得意とするものが詰め込まれた映画だと思う。
第一次世界大戦が舞台。
イギリスの田舎で生まれた一頭の馬ジョーイが、軍に徴用され最前線に送られるが、激しい戦闘の中、生き残って、飼い主の青年と奇跡の再会を果たす物語。
戦争といえば、「プライベート・ライアン」で超リアルな激しい戦闘シーンを描いたスピルバーグ監督だけど、コレも、第一次大戦の、昔ながらの騎兵による突撃から、戦車や毒ガスなど近代兵器を使った塹壕戦、機関銃による一切射撃まで、時間を割いたリアルな戦闘シーンがある。
しかし、あくまで原作が児童文学だからか、血が出てこない。ただ兵士が倒れるだけ。敵前逃亡で処刑される若い兵士も、銃の音だけで撃たれるシーンは隠されている。
ジョーイは英国軍から、敵であったドイツ軍の手に渡るが、途中、農家の少女の手に。美少女が茶色のサラブレッドと戯れるシーンはとても絵になる。メルヘンチックな世界だ。
併せて、イギリスの田舎の広大な風景が息を呑むほどめっちゃキレイである。一方、死体と泥と石、鉄条網しかない戦場は一面灰色の暗い世界だ。
「戦争は全てを奪い尽くす」という暗黒の世界と、人間の逞しい営みがある自然の風景の世界との対比の中で、人間に翻弄されて、運命さながらに両方を引き回される一頭の馬。
戦争あり、戦車・銃火器あり、悲惨な現実あり、虐待あり、メルヘンあり、感動あり、奇跡あり…のスピルバーグ監督の集大成みたいな映画だった。
また、ジョーイの眼が何かを訴えているようで、涙に濡れて、素晴らしくキレイ!
馬が虐待を受けたり、死んだりする場面は、CGなんだろうな。
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