【映画】「吸血鬼ドラキュラ」
「吸血鬼ドラキュラ(Horror of Dracula)」。
俺が産まれる前の1958年公開の古い作品で、ガキの頃、TVで観た記憶が少しある。
ブラム・ストーカーの小説が原作で、古典的ホラー映画で有名なイギリスのハマー・フィルム・プロダクション(今はない)の製作。
それだけでも懐かしくてワクワクするけど、監督が、ホラーの名匠テレンス・フィッシャーで、ドラキュラ役はクリストファー・リー(ベラ・ルゴシはもっと前)、ドラキュラを倒すヘルシング博士がピーター・カッシングとくれば、再度、観ないわけにはいかない。
ちょっと色褪せたようなカラーがまたイイ味出しとる。
19世紀の話で、ドラキュラ伯爵を退治すべく、トランシルヴァニアの古城を司書として訪れた青年ジョナサンだが、そこに幽閉されてた女性に首を噛まれて倒れる。
ジョナサンの友人のヘルシング博士はジョナサンの日記を発見、ドラキュラがジョナサンの婚約者ルーシーを狙ってることを悟る。
でも、すでにルーシーはドラキュラに噛まれた後だった…。
ドラキュラが嫌がるのは、日光、十字架、ニンニクというのは定番でちっと笑っちゃうけど、全編を通して感じるクラシカルな西洋ゴシックの雰囲気や、眠くならない意外とテンポの良い展開など、ドラキュラ映画の古典としては充分だと思う。
ラストのドラキュラが倒されて灰になるシーンは、特殊メイクというより画像の積み重ねで、コレも映画人の苦労がわかるようでイイ味出してて素晴らしい。アートだよ。
クリストファー・リーが一番、正統派ドラキュラって感じだねー。
ドラキュラのモデルは、中世のルーマニアの貴族ヴラド3世(ドラクル公)だけど、戦って捕虜にした敵の兵数万人を串刺しにして道に並べたことで有名だ。
ドラキュラは漆黒の闇の象徴であり、死や病気(当時はペストなど)への恐れを表してるから怖く感じるのだ。
脳出血により右片麻痺の二級身体障害者となりました。なんでも書きます。よろしくお願いします。