「消されたマンガ」
お役所や警察、PTA等の団体が圧力をかけることで、逆に、その漫画の価値が上がってしまうから面白いし、興味が出てくる。人間は禁止があるからこそ、それを侵犯することに喜びを感じるものだ。
発禁となった第一号は漫画の神様、手塚治虫で、彼の漫画は正しく王道で“健全”なイメージがあるが、若い頃から性やタブー、隠されたモノを扱った漫画が多いのだ。「サザエさん」や「ちびまる子ちゃん」など、超メジャーな作品にも原作には封印作品があったりするから感心する。
やはり漫画も表現ならばエロ、グロ、タブーの領域に入ってくるのは当たり前だし、それがないとつまらないものだろう。その他、時代にそぐわなかったり、著者や版元が理解不足だったり、企業名の問題だったり、パクリ疑惑だったりするが、そういう問題も含めて表現としての漫画はすでに一流の、日本が誇ってもいい文化なのだと思う。
永井先生や藤子先生、後年になってダーティ松本、遊人の漫画をドキドキしながら読んで布団の中でいろいろ妄想してたことが懐かしく思い出される。ヰタ・セクスアリス…。
脳出血により右片麻痺の二級身体障害者となりました。なんでも書きます。よろしくお願いします。