【香港映画】「チャイニーズ・ゴースト・ストーリー」
1987年の香港映画「チャイニーズ・ゴースト・ストーリー(倩女幽魂)」(チン・シウトン監督)。
昔、観たような気もするけど…無一文の旅の青年が、宿を求めてある寺に向かう。
そこで琴を奏でてた美女に出会い、2人は恋に落ちるが、実は美女は幽霊で、遺骨を幽界の妖怪に握られているために成仏できなかったのだ。
そこで青年は、美女のために、寺に住み着く道士と共に妖怪と闘うという物語。
旅の青年と美しい女幽霊との儚い恋は、まるで泉鏡花あたりの幻想小説みたいだ。
香港エンタメ映画らしく、ワイヤー・アクションで飛び回るシーンや剣術の闘い、中国風ゾンビ(キョンシー)の出現、官能の場面、SFX、ついでにシツコイ冗長なシーンなどもちゃんとあって楽しめた。
この作品で香港のホラー映画のスタイルが確立したらしい。
しかし、幽霊の女優さん、キレイだなぁ。映像もキレイだし。
古今東西、死後の世界は映画でも文学でもたくさん描かれているけど、やっぱり死への恐怖が想像力を働かせるのだろうか。
生きてる世界と同様に死後の世界もあって、死ぬことは単なる“移動”であって、しかも現世での苦しみの一切がないと考えることで、人間が本来持ってる死への恐怖を和らげようとしているのかも。
でも、それが証明できるわけもないし、死に対する恐怖は変わらずにあるよねー。
こうした架空の、創造の世界を最初に作り上げたのが宗教だろう。
カルトも含めて宗教を頑なに信じるということは、人間本来の恐怖をも否定することなのだ。←ナンノコッチャ
人間は死んだら全てが無、霊も死後の世界も何もない、人間は生物として朽ち果てるのみ、と考える宗教ってないのかなぁ。唯物論が宗教と言われればそうかもしれないけど。
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