【古典邦画】「硫黄島」
1959(昭和34)年の、日本の戦争映画「硫黄島」。Amazonプライムにて。
昭和の名優・宇野重吉が監督を務める。確か、前にも、彼が監督する映画を観たと思う。
小説が原作となってるけど、とにかく地味で暗くて重くて、ムズい作品。宇野重吉のマジメな性格を表しているようだ。
ドンパチなどはなくて、終戦を知らずに硫黄島に残留していた二等兵たちの心情を、新聞記者が告白から読み解くという内容だ。
日記をもとに硫黄島での日々を書いて出版したいという片桐元二等兵(大坂志郎)。仲間の兵士との悲惨な体験や軋轢を徐々に告白していくが、隠した日記を取り戻すために硫黄島に戻る。しかし、島の崖から飛び降りて死んでしまう。
なぜ彼は死んだのか?明確な理由は描かれないけど、仲間の兵士の一人を死なせたことから(人肉食事件かと思った)、きっと戦後ものうのうと生きることに負い目を感じていたのかもしれない。上の奴らは命乞いをしてでも、のうのうと生きていたのに。
片桐と親しくなる看護婦役の芦川いづみだけが明るく輝いている。同僚の新聞記者役でチラッと宇野重吉が出ている。
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脳出血により右片麻痺の二級身体障害者となりました。なんでも書きます。よろしくお願いします。