【古典洋画】「悪魔スヴェンガリ」
1931年の、アメリカ産古典ホラー映画「悪魔スヴェンガリ
(SVENGALI)」(アーチー・L・メイヨ 監督)。Amazonプライムで見っけ。
最初、細身の、背の高い不気味な音楽家である中年男の、コメディ的要素の入ったホラーなのかなぁと思ったら、その不気味な男が催眠術を使い、美女を操って各地でコンサートを開いて、最後、催眠を解くとともに、美女もろとも死んでしまうという、なんか哀しい物語だった。
つまり催眠術をかけないと美女は不気味な中年男なんぞ振り向いてもくれないってことだね。
とんがった顔のスヴェンガリは悪魔ではなくて、真の悪魔は、この美女だ。自分は意識することなく、その美貌で周りの男を夢中にさせるのだから。美女は確かに今風でカワイイ。
カリガリ博士みたいなドイツ表現主義を思わせるチープなセットがイイ味を出してて好きだ。
アメリカの映画だけど、不気味な中年音楽家は怪僧ラスプーチンみたい。
催眠術をかける時のスヴェンガリは特殊メーキャップで眼がガラス玉みたいになって確かに不気味だが。
スヴェンガリって、悪意を持って他人を意のままに操る人物のことだって。
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脳出血により右片麻痺の二級身体障害者となりました。なんでも書きます。よろしくお願いします。