【ミュージカル映画】「グリース」

多分、中坊の頃に観た、初めての“オトナ”の映画ぢゃなかったかしら。

DVD(CDも)も持ってたし、何回も観てるけど、Amazonプライムで観れるので、またまたまた鑑賞。1978年公開の「グリース(Grease)」(アメリカ、ランダル・クレイザー監督)。70年代アメリカのハイスクール・ミュージカルの傑作だ。

映画館を出た自分が、ダニーに成り切ってた、遠い昔のノスタルジックな思い出が甦る。

ポニーテールのサンディは可愛かったけど、ラスト、黒革でキメた彼女はオバサン臭く見えて、ガッカリしたことを思い出す。

ちょっと不良の彼と、清純派の彼女との恋は、昭和世代のオトコノコの憧れなのだ。

還暦を前に再度、鑑賞しても、そりゃあ、慣れたから大きな感動はないにしても、僅かでもワクワクする気分になれるのは、どこかに純粋なコドモっぽい部分を残しているからであろう。と考える。

出演者が現在、どうなっているかのYouTubeを見たが、何でもかんでも可視化されるネット社会の現在で、老いるのは当然だけど、思い出が汚されたような感じがして、やっぱり残酷だよなぁ。映画の感動は、観た時点で止まっているのだよ。ダニーとサンディがその後、どうなったかなんて考えない。

本は活字を読んで想像するから常に動いているものだけど、映画は絵が動くから頭の中では止まっているのだ。

映画本来の楽しさを観客に提示するスタイル(今の映画はもっと観客と近い)は、すでに古典的な様式美であっても、俺の世代にはピッタリで、懐かしくて良い。

冒頭は「慕情」なんだよなぁ。


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TOMOKI
脳出血により右片麻痺の二級身体障害者となりました。なんでも書きます。よろしくお願いします。