【映画】「さらば宇宙戦艦ヤマト 愛の戦士たち」
「さらば宇宙戦艦ヤマト 愛の戦士たち」(1978、舛田利雄・松本零士・勝間田具治監督、製作総指揮・西崎義展)。
中坊の時、鹿児島の映画館で観た。沢田研二の唄が流れるラストは泣きじゃくってた。
改めて中年となった今観ると(YouTubeで観れた)、やっぱり特攻による死を賛美する危険なアニメだよなぁ。
命よりも大切なものがあるという、2000年代の近未来だけど、バリバリ観念の世界の話だ。
古代がいう愛と平和は、まず闘いがあってのことなのだ。森雪が古代に平和な日常を話すシーンがあるが、古代は戸惑ってつまらなそうにしてるしね。
白色彗星帝国の前に打つ手がない古代進の前に、沖田十三の面影(霊!?)が現れて、「まだ命があるじゃないか。人間の命だけが邪悪な暴力に立ち向かえる最後の武器なのだ」と諭されるなんて。
それで古代は「これは死ではない。また俺も生きるために行くのだ」と特攻を決心するなんて。
多分、日本独特の「武士道というは、死ぬ事と見付けたり」という葉隠にも通じる、大義のために死を献上することを潔しとするマゾヒズム的な精神主義を取り入れたのだろう。←ヤンキーにも通じる。
当時も、多分今も少し、それが日本人にはウケるから。
ガキの頃、熱中して見たアニメだから細かいことをいってもしょうがないけど、もう戦艦やら戦闘機やら、ガンガンやられて、ガンガン人が死ぬね。
かわいそうに森雪までさっさと殺さなくても良いのに。せめて古代と一緒に特攻させれば良かったのにさ。
テレサが最初から最後まで真っ裸なのは理解できん。
脳出血により右片麻痺の二級身体障害者となりました。なんでも書きます。よろしくお願いします。