【古典映画】「白昼の決闘」
100円DVD。1946年のアメリカ古典映画「白昼の決闘(Duel In The Sun)」(キング・ヴィダー監督)。
有名なハリウッド女優のジェニファー・ジョーンズがヒロインだが、確かに、この映画は西部劇版「風と共に去りぬ」だな。
ヒロインのパールが、インディアンの血を引く情熱的で自由奔放な女性で、結局、男を惑わし争わせることになり、スカーレット・オハラみたいだ。混血で差別を受けることにもなるが。
気が強くてドンドン前に出るタイプで、彼女が現れたことで兄弟は闘うことになる。グレゴリー・ペックが、暴力的な、ならず者の弟役となっている。
勧善懲悪の西部劇ってわけではなくて、老夫婦の長年の確執や、父と子の争いなど家庭の不和、教条的な教会、愛憎の様、そして、殺し合いまで発展するヒロインをめぐる兄弟間の闘いを描いており、まるでケネディ家のようで面白かった。
兄は議員として政界に進出するけど、弟は殺しをやって逃亡、逃亡先でパールと撃ち合って、お互いに息を引き取る寸前に「愛してる」と告白して死ぬという破滅的で強烈なラスト。モニュメントバレーみたいな岩と砂だらけの場所で朽ちていくという、ある意味で、無秩序で自由奔放であった激しい男女の最期に相応しい。
父親を亡くした娘パールが、父親の知り合いの家庭に引き取られる。
そこには2人の息子がいるが、強権的な親父の教育で、家庭は必ずしも上手くはいってない。
兄弟はパールを巡って争うことになるが、兄はパールを愛しながらも独立して家を出て行く。
弟はパールを強姦して側に置くことになる。
パールはならず者の弟を嫌って、年輩の男と結婚することになるが、弟がその男を殺してしまう…。
脳出血により右片麻痺の二級身体障害者となりました。なんでも書きます。よろしくお願いします。