【映画】「ロード・オブ・ドッグタウン」
2005年の米映画「ロード・オブ・ドッグタウン(Lords of Dogtown)」(キャサリン・ハードウィック監督)。
そこそこヒットしたみたいだが、70年代の米・西海岸で流行ったスケートボードのチーム「Z-BOYS」の中心メンバーの実話を基にした映画だ。ストリートの“Xゲーム”の走りだな。
当時のロック、メタル、パンクのヒット曲がサウンドトラックとしてふんだんに使われ、走り回るボーダーのように目まぐるしくリズムのある映像で、ファッションもイケてて、これぞ西海岸ヤングカルチャーって感じかな?(笑)
カリフォルニア・ヴェニスビーチの危険な場所でサーフィンに興じ、ドッグタウンと呼ばれる町のストリートでは悪さばっかしてポリスに追われながらもスケボーに乗ってた不良のガキ連中が、大会に出たことで大きな注目を浴び、企業やプロデューサーが目を付けて、大成功を手にして人気者となって…それぞれの道を歩むまでを描く。
毎日、サーフィンとスケボーに熱中するステイシー、ジェイ、トニーの3人が中心。溜まり場となってたサーフ・ショップ「ゼファー」のボスが不良連中を統率していたけど、成功を掴んで、激しく揉めながらも、それぞれ独立していく。
70年代っぽくない青春映画だけど、頭の悪そうな不良連中が皆、クソ生意気に物怖じせずにトンガってて、マリファナはスパスパ、いつもキレイでセクシーなギャルをハベらかしてて、ネクラな青春時代を送った俺からすりゃ、羨ましい限りで腹が立って来るね。
スケボー・パンクのスイサイダル・テンデンシーズはあまり好きじゃなかったし。
地元意識がめっちゃ強い、仲間たちとコミュニティを形成してそれが絶対、家族は大事にするが親がクズ、違法なことはクール、ポリスに追われることは快感、理屈よりもフィーリング、最終目的は女とヤルこと…。やっぱり日本のヤンキー文化と似てる部分が多いね。全世界の不良のガキ文化って、どこも同じようなものなのかなぁ。
最後の、脳腫瘍を患った仲間(後に死亡)の家で再会したメンバー3人が、車椅子の仲間を水のないプールに降ろして、周りでスケボーに乗るシーンは、ちょっとグッとくるものがあったね。
当初、フィンチャーが監督をする予定だったってホントかいっ!
脳出血により右片麻痺の二級身体障害者となりました。なんでも書きます。よろしくお願いします。