【古典邦画】「日本の夜 女・女・女物語」

イタリアのグァルティエロ・ヤコペッティ監督に並ぶような、日本のエクスプロイテーション映画を見っけ。

武智鉄二監督の、1963(昭和38)年の松竹作品「日本の夜 女・女・女物語(Women...Oh,Women!)」だ。Amazonプライムにて。

60年代当時の女性の、文化風俗などの生態を紹介するドキュメンタリーという体裁だが、多分、取り上げたものの多くは、センセーショナルだけを狙ったヤラセ映像だと思う。

主に、男のウケを狙った低俗映画ではあるが、後に“カルト映画”となる可能性もあって、世界的にも立派な映画の一ジャンルであり、当時、高度成長期の日本の文化の一端がわかるだけでも価値があると考える。

いわゆる“モンド映画”であり、男目線で女性を揶揄するようなナレーターは、半ば呆れるしかないが、あくまで社会は男が主役と、現代を前にして必死のアピールをしているようにも聞こえる。

山での遺体収容など、関係ない画像も入ってる。多分、撮影中に事件を知って、「よっしゃ、突っ込んじゃえ」と撮りに行ったのだろう。

しかし、凸凹のない樽のような体型の女性が多いね(笑)。

他にも作られたのだろうか?

出て来るのは、ヌード能、女子プロレス、海女、尼僧、ストリッパー、女剣戟、ファッション&ヌードモデル、刺青の女、ビールの女王、麻薬中毒の女、女按摩、祇園の芸者、トルコ風呂(当時)の女、スポーツをする女、ゲイボーイ、歌舞伎の女形…等々。


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TOMOKI
脳出血により右片麻痺の二級身体障害者となりました。なんでも書きます。よろしくお願いします。