【洋画】「ブレインデッド」
1980〜90年代のスプラッター・ムービー・ブームの頃、池袋・要町のアパートで確かにビデオ鑑賞した。ピーター・ジャクソン監督の「ブレインデッド(Braindead)」(1992年、ニュージーランド)。
YouTubeで日本語字幕付きで再度観れたよ。
イヤ〜、昔に観た時も感動したと思うが、常軌を逸したB級バッドテイストが過ぎて、トンデモなく素晴らしくて、超A級のスプラッター・ホラーになってると思う。確か血糊の量(原材料がシロップだって)は映画史上最大量といわれてたね。
南海の島で密猟された巨大ネズミとサルの合いの子、ラット・モンキーがNZの動物園で飼育され、この不思議な生物に噛まれてゾンビとなった母親。
息子のマザコン青年がゾンビと化した母親をかくまって事態の収集に奔走するが、母親に噛まれてゾンビと化した人間はどんどん増えていく。
最後にはマザコン青年とその恋人は、巨大ゾンビとなった母親とたくさんのゾンビたちと死闘を繰り広げる話だ。
コレはマザコン青年の、母親からの完全独立の物語でもあるね。
様々なゾンビたちの屍体やこれでもかと襲って来る様子、細かい設定まで、メッチャ手が込んでて、コミカルと同時に超パワフル。
クライマックスの、襲って来るゾンビたちを芝刈り機でバラバラにして、ミキサーで粉々にするなんて、飛び散る血や肉片の量もトンデモなくて笑っちゃうくらいだ。その前の、両手に持った包丁を自在に動かしてゾンビを思う存分切り刻むところも感動。スプラッターの極北。
やっぱり質・量・グロ共に史上サイコーのものだね。ピチュ、ピチュ、ネチョ、ネチョ、ウィーン、ウィーン、ドッバー、ブシャー、グチョ、グチョなんてキモい音が耳に残る。
血糊満載のグロに、コメディとアクションを加えて、おまけにマザコン青年の独立に至るラブ・ストーリーも加えたテンコ盛りのスプラッター、ピーター・ジャクソン監督にしかできない技だ。「バッド・テイスト」もまた観たいなぁ。