「戦前のこわい話」
事実談とはいうけれど、昭和の、旧仮名遣いの雑誌などからの掲載なので怪しいところもあると思うが、今更、事実など、どうでもいい。事実は小説よりも奇なり。面白いか、興味深いかどうかなのだ。
明治以降に起こった不可解な事件、猟奇的内容の事件を集めたもの。
中でも、両乳房を切り取られた女の死体が見つかり、調べたら、日夜、死姦を行なってた人形師の仕業だったという話と、
愛する女を殺害し、首を切断して、乳房、局部、眼球を抉り取って、身に付けて縊死した増淵倉吉の話、
人間の生肝が、皮膚病やハンセン病に効くとして、妊婦の腹を割いて胎児の肝を取って食べたという話(熊本にも、確か玉名市で事件があったはず)は、俺も知っていた。
最後の幽霊話は、山之口獏という詩人が書いたものだが、この詩人の詩集を読みたいと思った。
昔は、業が深い人間が起こす猟奇的な事件が新聞・雑誌を賑わせていたのだ。
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