リハビリ・ノート
10冊目となったリハビリ・ノート。
退院直後から記録し始めて概ね1年に1冊。ということは、退院して(まだ両親も生きてた)、もうすぐ10年になろうとしている。
あまり見返すことはないけど、たまに見れば、わずかながらでも成長が見られるかな?
なぜノートを付けるのかといえば、リハビリを“習慣”にするためである。
利き手だった右から左に変えて、なるべく丁寧にボールペンで書いていくのも、一つのリハビリだと考えてる。
片麻痺の身体は、数年も経つと、特有のクセのある動きになってくるから、それになるべく抗うためでもある。
リハビリ(リハビリテーション)は、身体機能の回復を目指す訓練だけではない。右片麻痺という障害を自分の身体の一部と受け入れて、残る能力を活かして、新たな可能性を探る行為でもあると思う。つまり倒れてからの人生をもう一度構築する試みなのだ。
本来、リハビリは、「再び(リ)」「適する(ハビリス)」という意味を持つラテン語から生まれているらしいし。
片麻痺という身体になった者の宿命として、動きたいなら、一生、どんな形でも、リハビリは続けていく必要があると決心している。
片麻痺という障害は、ツラいけど、不自由でも不便でもない、個性であると思いたい。だからリハビリを続ける。
俺にとってリハビリとは、頭が冴えて、バランス良く精神を保つための“荒業”でもある。これからも続けるつもりだ。












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