「イタリア紀行 上」

ヨハン・ヴォルフガング・フォン・ゲーテ、37歳の時、突然、一人の召使い以外、誰にも告げずに、内密にイタリアを訪れた時の日記。上巻。

結局、2年あまりもイタリアをウロウロしてたというワガママなゲーテちゃんだけど、イタリア人の格好(どんなんだ?)をして、覚えたイタリア語を駆使して、イタリアの著名な芸術家や建築家、宗教人らと交流したのだ。各地の建築物や銅像、絵画等の美術品等も見物している。

それらの感想がメイン。

「自分がこの不思議な旅をするのは、自分自身を欺くためではなく、種々の対象に触れて本然の自己を悟り知らんがためである」とする。そう言ってる割には、「イタリア人というものがよくわかった。彼らは大宮人みたいなもので、自分を世界第一等の民族と心得、自分が万人に認められるだけのある長所を持っているために、いい気になって自惚れてもいられるのだ」とし、イタリア人の顔形や容姿に驚くなど、生意気なことを書いている。

しかしながら、「イタリア人は至って気のいい国民である。話好きで愛想が良く、婦人は全く感じがいい」というから、この旅行でイタリアを相当気に入ったのだねー。

ゲーテちゃんの芸術感に大きな影響を与えたようだ。

まだ、対話と同様、中巻、下巻もあったのかぁ。メンドー。失敗したかな(笑)。


脳出血により右片麻痺の二級身体障害者となりました。なんでも書きます。よろしくお願いします。