【映画】「死霊館」
2013年の米・ホラー、「死霊館(The Conjuring)」。
「悪魔の棲む家」(1979)のように、古い家を買って移り住んだ家族が、そこに住みつく前の住人に関わる悪霊に襲われるってのが、ホラーの定番の一つとしてあるんだな。「エクソシスト」もそういう系だ。
アメリカでは有名な超常現象研究家の夫妻が、若い夫婦と5人の娘がいる一家が買って移り住んだ古い屋敷で起こる超常現象に挑むって話。
超常現象が起こってしまうのは実は“悪魔”のせいなんだが、やはりキリスト教の世界のことで、聖書や特別の呪文、神聖な水等クリスチャングッズを使った“悪魔祓い”も、非クリスチャン国では通用しないだろう。
夫妻が問題解決に当たって、いちいちバチカンに悪魔祓いの許可を取らなきゃならないなんて、なんだよ、そりゃあ。
映画の元ネタは、実際にアメリカで起こった心霊騒動らしいけど、脳科学と心理学で物理的に全てが証明可能と思ってる俺には、エンターテイメントとしても不備が多くて、ちっと退屈しちゃったな。もっと怖がらせてくれないと。
でも、コレは後にシリーズ化されてアメリカではヒット作らしい。
やはり人間には、目に見えないもの、理解できないもの、非日常のこと、異形の存在に対して、最初に恐怖がある。それが自然だ。最終的に認識することが可能になればホッとするというか溜飲を下げるけど。そして、そのことについての興味も尽きることはないだろう。ITの社会でも、デジタルの中に理解ができない不思議なものを探し出すだろう。
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