まだ夜も明けぬ暗い早朝に、いきなりピンポ〜ンと呼び鈴が。
玄関を開けると、青年と子供の兄弟らしき2人が立っていて、「えへへ、ウチの犬、知らない?」。
ちょっと頭の弱そうな感じで要領を得ない。
丁寧に聞いていくと、どうやら犬が行方不明になったらしい。
そこに隣人の奥さんが出て来て、走り回る小さな飼い犬に手こずってる様子。
「お願い!捕まえて!」
足下に来た子犬の首根っこを足で抑え付ける。
「コイツ、ギャンギャンうるせ〜よ、いつも。首輪はどうしたんだよ?」。
奥さんを見ると、確か同世代なのに、スゲ〜老けて、おばあちゃんに見える。
犬に熱心になり過ぎた結果がアレよ…と蔑みながら、先程の兄弟を見ると、ニヤニヤと笑っている…。


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TOMOKI
脳出血により右片麻痺の二級身体障害者となりました。なんでも書きます。よろしくお願いします。