フジテレビのドラマスペシャル「はだしのゲン」
図書館にあったので、前編・後編、一気に観たけど、これは映画じゃなくテレビドラマだったのか。
前に三國連太郎が父親役の映画は観たが。アニメも観たなぁ。案の定、父親らが倒れた柱等に挟まれて焼け死ぬシーンは、感情移入してボロボロと泣いちゃった。
フジテレビのドラマスペシャル「はだしのゲン(前編・後編)」(2007年)。
民放テレビだから、凄惨な場面は抑えられている。
テレビドラマとしてはよくできてるかな?
前半は、一般大衆の浅ましさや卑劣さ、愚弄さが強調されている。ちょっと過剰な面があると思うけど。
薄々、勘付いてはいるが、程なく戦争に負けると公に言えば、すぐに官憲に引っ張られて、拷問を受けるため、難なく事なきを得たいがために、とりあえず意味のない竹槍訓練等に参加する。父親は、「この戦争は負ける!」と言ったがために、官憲に引っ張られ、家族は近隣住民に“非国民”と非難されイジメを受ける。元も、英子も、浩ニも、それぞれの場所で、理不尽なイジメを受けるのだ。この家族は、もしも原爆が落ちなかったら、無事に終戦まで過ごせただろうか?
「はだしのゲン」は、左にも、右にも、一つのイデオロギーとして政治的にも散々、利用されてしまった。
いろいろと解釈の仕方はあると思うが、原作者は最初は、ゲンが原爆に負けずに逞しく生きる様子を描いたのだが、やはり政治的に原爆がメインになってしまった。
まず政治家や〜委員会、教育機関等がやることはくだらなくてダメなことが定番となってるけど、原作者の体験をもとに相当、盛りがあったとしても、一つの作品として受け入れるべきだと思う。
細かいところに事実と違う嘘があるなんて、自分らはヘーキで歴史を捏造し、都合が悪い事実は覆うくせに、ないアタマでよくそんなことが言えたもんだ。
やはり両派のイデオロギーを持ち込むことなく、原子爆弾の投下は事実あったわけで、たくさんの人々が死んだのだから、そこに作品として盛りがあったとしても、受け入れるべきなのは言うまでもないだろう。
事実は突き詰めていくと事実とはかけ離れていく側面を持つ。
原爆という未曾有の凄惨な事態に翻弄されながらも、それでも必死に運命に抗う人々の軌跡は、いつの時代でも良識な人々を魅了するのだ。
本来なら、この作品を特別視して、教科書に載せたり、平和教育に使ったりすべきではないだろう。読むヤツは読むものだし、他の漫画作品と同等に扱うべきだ。
しかしながら、石田ゆり子の母ちゃん、キレイでケナゲで優しくてイイなぁ。英子ねーちゃんもカワイイなぁ。中井貴一の父ちゃんが、学校に乗り込んで校長らを脅すシーンはカッコよくて涙が出たよ。
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