「ダラスの熱い日」
「ダラスの熱い日(Executive Action)」(73年・米、デイヴィッド・ミラー監督)。
オリバー・ストーン監督よりも早く、20年以上も前にJFK暗殺事件についてひとつの解釈を示した映画。
「ケネディに反対する政府内部の人間達の謀議により複数犯で行われ、それをリー・ハーベイ・オズワルドによる単独犯に仕立てようとした」という、細かな違いはあっても、大方皆支持してる同様の仮説で描いた陰謀劇だ。
当時のニュース映像や中継映像などを導入しながらドキュメンタリータッチで進んでいく。
俺が初めてケネディ暗殺の陰謀について知ったのは、高校生の時に読んだ落合信彦氏の「二〇三九年の真実」だったが、アメリカという国は「陰謀論」がよく似合う。大きな事故、事件、自然災害等には、必ず後で陰謀論が出て来る。それだけアメリカが世界に与える影響が大きいということだろう。
それに陰謀論は面白い。トンデモ過ぎると全く興味を引かないが、ありそうと思わせるぐらいなら、世界にはまだまだ闇の部分が残ってると納得して安心するというものだ。
ケネディ暗殺事件については、本やテレビ番組、最近ではYouTubeでも見たが、当時の反ケネディ勢力と軍産複合体、マフィアが一体となって起こしたというのは、すでに陰謀というより常識で、オズワルド単独犯行説を信じてる人は圧倒的に少ないと思う。
2039年ってまだ20年あるけど、かろうじて全真実がわかるかな。
あっ、映画は、オープンカーを走らせて射撃の訓練をしたり、オズワルドの写真をイジったり、ちゃんと射撃ポイントに配置させたり、アメリカの裏の権力者がやることはスゴいと思わせるものだった。最後に多くの関係者が謎?の死を遂げていることを伝えて幕は流石だ。
脳出血により右片麻痺の二級身体障害者となりました。なんでも書きます。よろしくお願いします。