「ブラザーズ・クエイ短編集」

アメリカの映像作家、ブラザーズ・クエイ(Brothes Quay、スティーブン・クエイとティモシー・クエイの双子の兄弟)の短編映像集(全3部、1984〜2003年)。Amazonプライムにて。

1の作品が「人工の夜:欲望果てしなき者ども」、「ヤン・シュヴァンクマイエルの部屋」、「ギルガメッシュ叙事詩を大幅に偽装して縮小した、フナー・ラウスの局長のちょっとした歌、またはこの名付け難い小さなほうき」。
2の作品が「ストリート・オブ・クロコダイル」、「失われた解剖模型のリハーサル」、「スティル・ナハト:寸劇」、「スティル・ナハト2:私たちはまだ結婚しているのか?」、「スティル・ナハト3:ウィーンの森の物語」、「スティル・ナハト4:お前がいなければ間違えようがない」。
3の作品が「櫛(眠りの博物館から)」、「人為的な透視図法、またはアナモルフォーシス(歪像)」、「不在」、「ファントム・ミュージアム:ヘンリー・ウェルカム卿の医学コレクション保管庫への気儘な侵入」。←スゲーナ、ナンジャコリャ

ゴシックな感じのダークで不気味、ストレンジな前衛的映像表現の数々。糸や針金、埃や小さなゴミの類まで、微妙に動く様を映像化しており、見てるとむず痒くなってくる。中には、昔の“騙し絵”を解説したマトモなものもあったが。

コレらの映像から、無理に、比喩や暗喩、意味を探ろうとしなくて良い。例えば、デカいステキでモダンな書店か図書館に行って、本を読むんぢゃなく、たくさんの本が並べてある雰囲気に酔うようなもので、映像に接して、怖いでも、不気味だでも、不思議だでも、面白いでも、ただ感じることができれば良いのだ。それこそ感性に訴えていると思われる訳だから。もしかしたら、何かを触発される人もいるかもしれないし。

あのヤン・シュヴァンクマイエルとも繋がりがあるみたいだ。


脳出血により右片麻痺の二級身体障害者となりました。なんでも書きます。よろしくお願いします。