超越的なもの
不思議なもの、カルト、オカルト、スピリチュアル等の人気が、50年前よりも確実に高いと聞いた。死後の世界を信じるとか、墓参りに行くとか、特に今はそういうものへの関心が高いらしい。これだけ科学等でいろんなことが解明されてきても、不安な時代に超越的なものを求める気持ちには変わりがないようだ。
もう10年以上も前だが、恐山に遊びに行ったことがある。霊山は素晴らしい雰囲気のいかにもの場で、長時間あちこち隅々まで見て回った。中にイタコの口寄せの看板を見つけ、祖母の霊を読んでもらおうと中に入ったが、イタコが不在でやってもらえなかった。実は祖母は当時、生きてて、とっても不謹慎にも「わてがマリリン・モンローだすっ」を体験したかったのだ。イタコも人気があり、口寄せで不安なココロを安定させるのだろう。
別に何を信じようが自由で、どうでも良いが、俺には、オカルトもスピリチャルも必要ない。退院した当初、ちょっと仏教に興味を持ったが、教義がどうのこうのよりも、リハビリもあって、過酷な修行を自らに課す行動自体に惹かれたのだ。宗教者はやはり欲を一切絶ち、常を離れた厳しい世界に身を置くから、人に説くことができるものだと思う。
俺も独りだし、障害もあって、これから、いろいろと不安でしょうがないけど、他者や超越的なものに答えを見つけるより、自分自身の中に答えを見つけたい。もっともっとイヤになる程自分を見つめて、ハードなリハビリでも、トレーニングでも、汗を流すことで。そして、なるべくたくさんの本を読んで、映画を観て、絵画を見て、音楽を聴くことで。さらに自分でも何か表現することで。
行きつけのカレー屋で、ネパール人スタッフといろいろ話すのが楽しかった。↓
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脳出血により右片麻痺の二級身体障害者となりました。なんでも書きます。よろしくお願いします。