「近代能楽集」

2回目。三島先生の戯曲集なんだが、能楽なんて、全く興味がないし、これっぽっちもわからないので、普通に読んだのだが、とりあえず面白い作品は面白かった(笑)。

確かに、精霊や亡霊、生霊が出て来たり、過去と未来が交差したり、伝統芸能である能に近代的なテーマを取り入れたのかもしれないと思わせる展開だが、舞台を見なきゃわからないか。

俺的には、若い美人に惚れて、いっぱいラブレターを送っていたおじいちゃんが、その美人にからかわれて自殺して亡霊となって出てくる話が好きだけど、美と醜を対比させて、そこに虚しさを表現させ、さらに美を短く崇高なものにするみたいなところが三島先生らしいと思った。

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脳出血により右片麻痺の二級身体障害者となりました。なんでも書きます。よろしくお願いします。