「ベスト・エッセイ 2018」

詩と違って、エッセイ、随筆、コラムなどは、旬のものが多くて、寿命が短いことが多いと思うけど、それだけに気張らずに軽く読み流せて面白い。

書いた人の人生や考え、日常、生活などの、ほんの少しの一断面に触れて、反発したり納得したり共感したり。

書いた人の全て、性格まで推し量れるような気にさせてくれるからイイね。

エッセイは大雑把でも読み流すに限る。

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確かにこの世には辛いこと、耐え難いことが多過ぎる。
思い出すだけでも耐え難いことは、私なんぞには山のようにある。
私は、だから辛い思い出を押し退けているのだ。それだけのことだ。
思い出は気楽なのがいい。
もうまもなく死ぬというのに、何を今更、後悔や懺悔の伴う思い出に浸ることはないのである。
老いぬれば、何事も気楽なのがいい。めんどくさがり屋にはそれが一番ですと答えたが、それにしても私の思い出はどうしてこうろくでもないものが多いのだろう。


脳出血により右片麻痺の二級身体障害者となりました。なんでも書きます。よろしくお願いします。