リハビリ・ノート
新しい年になって新調したリハビリ・ノート。
退院直後から記録し始めて大体、1年に1冊で、すでに7冊目となる。
あまり見返すことはないけど、たまに見れば、わずかながらでも成長(?)が見られると思う。
なぜノートを付けるのかといえば、リハビリを“習慣”にするためである。
利き手だった右から左に変えてなるべく丁寧にボールペンで書いていくのも、ひとつのリハビリだと思う。
今は体幹を鍛えることがメインだけど、片麻痺の身体は、数年も経つと、特有のクセのある動きになってくるから、それになるべく抗うためでもある。
リハビリ(リハビリテーション)は、身体機能の回復を目指す訓練だけではない。右片麻痺という障害を自分の身体の一部と受け入れて、残る能力を活かして、新たな可能性を探る行為でもあると思う。つまり倒れてからの人生をもう一度構築する試みなのだ。
本来、リハビリは、「再び(リ)」「適する(ハビリス)」という意味を持つラテン語から生まれているらしいし。片麻痺という身体になった者の宿命として、生きていれば、一生、どんな形でも、リハビリは続けていく必要があると考えている。
片麻痺という障害は、ツラいけど、不自由でも不便でもない、個性であると思いたい。だからリハビリを続ける。俺にとってリハビリとは、頭が冴えて、バランス良く精神を保つための“荒業”でもある。
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