“警神”増田敬太郎
コロナ禍で、ふと思い出した。
明治期に九州・佐賀でコレラが流行って死者も出たのだが、ここ菊池・泗水町出身の警察官・増田敬太郎が現地で大活躍、コロナを抑えたという逸話が残ってて、近くに顕彰碑があるのだった。
増田は警察官になってまだ4日目の新人だったけど、防疫や感染者、死者の遺体隔離に不眠不休で奔走したとの話が残ってる。
そして、遂に、現地に来て4日目(警察官になって一週間後)、自らもコレラに感染して命を落とした(享年25)とある。
新人警官に、死に至る伝染病が蔓延する現地に行けと命令するなんて、日帝官憲の横暴さと無責任さがわかるけど、増田が患者の家を周る中で、たまたま死人が出ると「毒を飲ませてる」などの日本のクソ田舎らしい噂が広がって、増田は相当苦労したようだ。
今や増田は警察官の神、“警神”として祀られている。
増田が死んだ後に、感染者の枕元に増田の霊が立って、感染者を励ましたというオカルト話も残ってる。
これもかつては”神風“を信じた日本のクソ田舎らしい。
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