【邦画】「四畳半襖の裏張り」
どスケベ物書きの永井荷風が書いた春本「四畳半襖の下張」をベースにした、1973(昭和48)年の、神代辰巳監督・脚本の作品「四畳半襖の裏張り」。
“下張”だと思って間違えて借りて観たけど、大正中期の東京・花町で、遊び慣れした中年男と初見の芸者・袖子との汗みどろの“まぐわい”シーンを中心に描いた、初期の日活ロマンポルノ作品であった。
芸者は、客を喜ばすために、アソコを武器にした芸を練習したりしてるが、一方で、客と寝る時は、お義理で、恥ずかしがる仕草を決して忘れない。「恥ずかしいから電気を消して!」。しかし、とうとう我慢ができなくなって、「ねぇ、もうダメなの?」と自分から求めていく…。
巷では米騒動が起こり不穏な空気が支配する中、関係なく芸者遊びと“まぐわい”に興じる様子は、荷風なりの人間讃歌であり、快楽主義であり、強烈な反権力・反戦の意図も感じる。ちゃんと大正期の歴史も抑えているし。
いや、待てよ、コレ前にも観たぜよ!
いいなと思ったら応援しよう!
脳出血により右片麻痺の二級身体障害者となりました。なんでも書きます。よろしくお願いします。