【映画】「シンプルメン」
ハル・ハートリー監督の「シンプルメン(Simple Men)」(1992・米)。
引退したプロの野球選手を父に持つ兄弟が主役。
しかし、父は政治的爆弾テロの犯人とされて失踪、兄弟が父に会うために旅に出る話。
兄弟の兄ビルは仲間と強盗をして金を稼ぐ犯罪者、弟のデニスは真面目な大学の哲学科の学生。2人が旅の途中で出会った女性に心奪われて翻弄されていく姿を描く…。
うーむ。ハートリー監督の作品は俺には合わないなぁ。
ちょっとコメディの要素もあるけど、男と女の理想と現実のギャップを描いて、メルヘンチックな再生と新たな出発の展開に筋立てているものの、イマイチ、表現が弱いと思う。
要所要所で入る短いBGMもなんかチンケだし。ハートリー監督はヘタクソかいっ!って突っ込みたくなる。
たた途中で入るソニック・ユースの名曲「Kool Thing」に合わせて、カップル同士が独特のダンスを踊るシーンだけは興味深くて釘付けになったけど、それだけ。
純愛を演じる瑞々しい振る舞いや、別れの刹那さも、センスのない表面的な感じがしてイライラしてしまった。
男と女は、どうしてもわかり合えない部分があるだけ、もっと深くてドロドロしたものもあるだろうよ。
ハートリー監督って、見た目がなんかヲタクっぽいし。
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脳出血により右片麻痺の二級身体障害者となりました。なんでも書きます。よろしくお願いします。