「キャリー」
ホラー映画の古典的名作「キャリー(Carrie)」(76年、米)を今更。ブライアン・デ・パルマ監督。
昔、TVの洋画劇場で何回か観たけど、最後を知ってるだけに、キャリーがマジ、かわいそうだったなぁ。男の子に誘われて卒業パーティーに行き、恥ずかしそうに踊って楽しむまでは、彼女もキレイになって、とても微笑ましく観れたけど。
男に捨てられて狂信的統失クリスチャンと化した母親が元凶なんだろうが、学校のクラスでもイジメられてツマハジキにされて、身に付けたサイコキネシスは自分を守る最後の手段だったのだろう。キリスト教ってのはホントに罪深いもんだ(笑)。
ブタの血塗れになってしまったキャリーを、信頼してた女先生までが嘲笑するってヒドい話だね。
舞台注目の中、あんなことされたらキャリーでなくとも、ブチ切れるか、死にたくなるだろう。イジメっ子を皆殺しにしろ!というイジメが日常となってしまった今の日本では溜飲を下げる作品だ。
ブタの血が入ったバケツを仕掛けるクズの同級生は、若きジョン・トラボルタとナンシー・アレンだったんだ。気付かなかった。
今観ると展開が安易で早い部分もあるが、画面がコマ割りになったり、スローになったり、パルマ監督らしい演出も目立つ。普段はトロいキャリーが目をギョロっと見開いてパッ、パッと睨んで念力を使うシーンもホラーとしては素晴らしい。
さて、リメイク作品はどうだろう?
脳出血により右片麻痺の二級身体障害者となりました。なんでも書きます。よろしくお願いします。