【映画】「ブルース・ブラザーズ」
もちろん2人のキャラは知ってるけど(よくカフェバーなどに人形があった)、ちゃんと映画を観たことはなかった「ブルース・ブラザース(The Blues Brothers)」(1980年、ジョン・ランディス監督)。148分のオリジナル版。
黒いスーツ、ネクタイ、レイバンのサングラスにソフト帽というチビデブ(ジョン・べルーシ)、ノッポ(ダン・エイクロイド)のコンビは超有名だけど、大袈裟でユーモアいっぱい、ノリが良いミュージカル仕立てでとても楽しかったね。ヒットするわけだ。「グリース」を思い出した。
強盗の罪の刑期を終えて出所した兄のジェイクを、弟のエルウッドが迎えに行き、2人が育ったクリスチャンの孤児院に出所の挨拶に行ったら、シスターに追い返されるが、孤児院が固定資産税を払えないで閉鎖の危機にあることを知る。友人に勧められた教会の礼拝に参加すると、そこでジェイクは突然、神の啓示を受けて、バンドをやることを決心する。昔のメンバーを集めてツアーをやって金を儲けて孤児院を救うことを画策するが…といった流れ。
2人は、バンドで金を稼いで孤児院を救う“神からの任務”に立ち上がるわけだが、行く手には警官はもとより州兵、保守的なカントリーミュージックのバンド、ネオナチ極右団体(!)、そして、爆弾他でジェイクの命を狙う謎の女(スター・ウォーズのレイア姫!)が待ち受ける。
ジェームズ・ブラウン、アレサ・フランクリン、レイ・チャールズ、キャブ・キャロウェイ、チャカ・カーン、ジョン・リー・フッカー、ドナルド・ダック・ダン、ジョー・ウォルシュ、ツイッギーや、ついでスピルバーグまで出ててめっちゃ豪華じゃんか。使われる曲も耳にしたものばっかで楽しめた。
2人のクールを装う(特にジェイク)仕草やセリフはマネしたくなるほどで、イケメンじゃないからこそ、印象に残るし、カッコイイし、オチも素晴らしい。
破壊のカタルシスを得られる、パトカーをこれでもかと何台も壊し、商店街のモールに躊躇なく突っ込むアナーキーなアクション。
その中にご機嫌なダンスとブルースな唄が挿入されて、身体を揺らしてしまう。
最後の州警察や軍隊まで総動員されての追いかけっこは全く痛快だね。
刑務所の食堂で2人とバンドが“監獄ロック”(byプレスリー)を演奏、唄うラストシーンはカッコよくて感激だ。
ごちゃごちゃ理屈抜きで楽しめる作品だ。
チビデブのジョン・べルーシは、人気絶頂期の1982年、ハリウッドの高級ホテルでドラッグの過剰摂取により33歳で死んでるんだよねー。残念。