古谷一行の「八つ墓村」
1978年のTBS系TVドラマ、古谷一行が金田一耕助を演じる横溝正史シリーズII「八つ墓村(全5回)」(池広一夫監督)を、DVDでついでに見たのだ。
TVドラマだから、限られた時間に合わせて、特徴を出して性急に作った感じがあって、中で起こる事件の展開も型にハメたようではあるけど、古谷一行の金田一も独特なイケメンで、それはそれでいいんじゃないかと思う。
しかし、尼子一族のタタリを匂わした森美也子(小川真由美)の多治見家の財産横領を目論んだ事件であった映画とは全く違ってて、犯行は森美也子(鰐淵晴子)と諏訪弁護士の共犯となっている。動機は多治見家への怨恨である。辰也は森美也子と恋仲になる。ラスト、森美也子に殺されそうになるが、村に潜んでいた実の父によって助けられる。そして結局、辰也も鍾乳洞が水没して死ぬことに。コッチの方が原作に近いのかしら。
関わった人物は殺されちゃうことが多いけど、まだテレビに、そんなにタブーや禁止事項がない時代、探偵ドラマの懐かしい怪しい雰囲気がなかなか良し。明智小五郎の美女シリーズと同様に。
…が、俺はやっぱり映画の方が良いなぁ。テーマ曲は好き。
「八つ墓村」の魅力は、先祖のタタリという、覆すことが不可能な、血筋が全てを支配する民族古来の土着性が事件の背景にあるということだ。
面白かったけど、TVドラマではやはりドラマチック性に欠けるんじゃないかと思う。
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