【古典邦画】「河内カルメン」
鈴木清順監督の、1966(昭和41)年の日活作品「河内カルメン」。Amazonプライムにて。
「アサヒ芸能」に連載された今東光の小説が原作。
大阪・河内のキレイな娘が、河内を出て、いろいろと男遍歴を繰り返しつつも、逞しく生き抜く姿を描いている。
今東光の原作らしく、下半身の下世話なエロ話のオンパレードで、デコちゃん(高峰秀子)主演の木下惠介監督のカルメン・シリーズとはまた違う。
野川由美子演じる露子が主人公。
母が坊主と不貞をして、家を飛び出て、大阪市内のキャバレーに勤めて、客の中年男と同棲し、次にレズビアンのマダムに言い寄られ、河内の初恋の男と再会するが、金儲けのために男に売られて、ポルノ映画まで撮られて、失意のうちに河内に帰ったら、今度は妹が坊主と関係していた…というスッタモンダある展開。
それでも露子は運が良くて、彼女を貶める男たちは皆、事故等で死んでしまう。
惚れっぽくて男に振り回されつつも、天性の魅力で天真爛漫に生きる露子の逞しさ。
当時のスター?野川由美子はカルメンだから、河内で薔薇をくわえて自転車に乗って登場、最後は、東京で、また薔薇をくわえた姿で去るから、コメディなんだろうな。
鈴木監督にしてはクセが強くないね。












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