「ケネディ家の呪い」
“呪い”というから、JFKの暗殺をはじめとするケネディ家に起こった数々の不幸をオカルトちっくに書いたエンタメ本だと思って手にしたら、ケネディ家、特に駐日大使に任命されたJFKの遺児、キャロラインの政治手腕についての真面目な考察で、ガッカリして面白くはなかったなぁ。
まあ、確かに、ケネディ家は、暗殺、飛行機事故、自動車事故、殺人、自殺等、これでもかと悲劇が続いているんだが(一番古いのは、JFKの父の兄弟が射殺されたこと)、ケネディという名を継ぐ覚悟を決めたキャロラインが、“呪い”という汚名を払拭すべく、再度、“ニューフロンティア”精神で奮闘する姿は、興味のある読者には面白いだろう。
JFKがダラスで行うはずだった演説内容の一部。
「平等な人権と社会的公正さについて説いてきたことを実行するアメリカだけが、世界の尊厳を勝ち取れる。国民に充分な教育を施してきたアメリカだけが、複雑な問題に取り組み、自分たちが生きる世界に隠された危険を見抜けるのだ。そして、経済成長を遂げるアメリカだけが、世界の自由を守り続け、なおかつ、わが国の制度と社会が孕むチャンスをアメリカ国民に提示できるのだ」。
アメリカ(WASP)とはこういう国なのだ。キューバ危機で核戦争にならなかったのは良かったけど。
ロボトミー手術を受けたJFKの妹、ローズマリーのことが載ってないなぁ。
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脳出血により右片麻痺の二級身体障害者となりました。なんでも書きます。よろしくお願いします。