「黄金の七人」
「ルパン三世」の元ネタとなったという「黄金の七人(Sette uomini d'oro)」(マルコ・ヴィカリオ監督)。1965年公開の犯罪エンターテインメントだ。
イタリアン・ムービーらしいオサレ〜なジャズのようなBGMが流れる中、「不二子ちゃ〜ん」みたいなセクシーでキレイな女をはじめ、教授と呼ばれるクールな男と彼の指示を待つ6人の実行犯(男)が、スイス銀行から強奪した金の延べ棒を巡って、騙し騙されの駆け引きを行う。
前半は、実行犯の男らが工事業者に扮し、教授の指示を無線で受けながら、銀行の前の道路で下水道を通して、銀行の最新式の金庫の下に穴を開けて、金の延べ棒を盗むまでの作業がひたすら続く。だからちょっとつまらない。
後半は、盗み出した7㌧もの黄金を巡って、まず教授が6人を裏切って独り占めにしようとし、さらに教授が熱を上げる女が彼を裏切り、そして、6人が教授を追い詰める。
結局、黄金は運んでたトラックがサイドブレーキをかけてなかったことで坂を走り出し、壁にぶつかって人の多い広場で散乱することに…。万事休す。数ヶ月後、教授と女と6人は同様に別の銀行を狙うという展開。
ルパンの元ネタらしく、オシャレでスタイリッシュな(多分、女は当時の最新ファッション?)、昭和の中年オヤジとしてはレナウンのCM、ワンサカ娘みたいな雰囲気だ。
シリアスな犯罪ものではなく、それなりにハラハラドキドキはあるけど、コメディとして観る方が正解だと思う。当事、人気で続編も作られた。
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