「白い家の少女」
13歳(?)のジョディ・フォスターが主演した「白い家の少女(The Little Girl Who Lives Down the Lane)」(77年、ニコラス・ジェスネール監督)。
イギリスから米・ニューイングランド州の田舎町に越して来た美しいブロンドヘアの少女リン(ジョディ・フォスター)と詩人であるパパ。
しかし、来客があっても、いつも対応するのはリンで、「パパは?」と聞かれても「2階で仕事中」「寝てる」「NYに出張中」と答えるばかりで、パパは一向に姿を現さない。
家の家主である夫人が不審に思って度々訪れるが、リンは「来ないで!ここは私の家よ!」と怒る。
地下室を覗いた夫人は死体が隠されてるのを見て驚いて落ちてきた扉に頭を強打して死んでしまう。
夫人が乗ってきた車を処理しようとしたリンにマリオという少年が声をかけた。2人は親しくなって、リンはマリオに秘密を打ち明ける。
パパは病気である自分の死期を知り、すでに自殺してしまったこと、その後、離婚した母が来て、ヒステリックにリンを攻撃したので毒薬を飲ませて殺し、死体は防腐処理を施して地下に隠したこと…。
ジョディ・フォスターは同じ頃(13〜14歳)、「タクシードライバー」にも幼い娼婦の役で出演してるんだよねー。
ちょっとやそっとでは動じない気の強い生意気な感じのボーイッシュな少女だけど、オールヌード(後ろ姿)になって、マリオと同じ布団に包まるシーンがあったり、すでに大女優の片鱗ありだ。
Gパンにネルシャツ、ダッフルコートと決して男の子に媚びない格好と仕草で、この頃からセクシャル・マイノリティの同性愛者だったのだろうか。
結局、ママと大家の夫人、そのヘンタイの息子(マーティン・シーン)の3人を殺すことになったジョディ・フォスター演じるリンだけど、衝撃的なサイコパスのストーリーの割にはつまらない内容でまとまってしまったと思う。BGMも恥ずかしいほど大袈裟だし。
若いジョディ・フォスターの魅力で持ってる映画だね。
リンは家の中で裸足で動き回ってるのだが、床にベッタリ座った時に足の裏が真っ黒だったのはちょっと引いたな(笑)。
パパが失踪して自殺した後、一人暮らしをする少女リン。パパがいないことを他の人に悟られないように芝居をしながら家を守る姿はちょっと切ないけど、大人顔負けの度胸で切り抜ける。誰にも縛られない自由な生活を楽しんでるように見える。
脳出血により右片麻痺の二級身体障害者となりました。なんでも書きます。よろしくお願いします。