「孤独という道づれ」
ちょうどBGDとして「悪魔の手毬唄」を流してたところだった。
タイトルがステキな岸惠子さんのエッセイ。
御年90歳で、現在はパリと日本、どっちにいるのかな?
俺にはデコちゃん(高峰秀子)の文章の方が合うと思うけど、イメージ通りの上品過ぎるといってもいい文章で、小説もたくさん書いてるんだね。
デコちゃんもそうだが、往年の女優さんの達筆ぶりには驚かされるね。
「4回目の二十歳を迎えた」という岸惠子さんは、「健康長寿も悪くはないが、人生の夕暮れに、煌めくほど色鮮やかな虹がかかってもいいのではないか」と書いている通り、「耐えられない苦しみや疲れというものは、もう一つのより強い疲れによって癒される。苦しみや疲れ、つまりストレスは、休暇によっては癒されない」と可能な限り忙しく動き回る。
「過去はたからもの、孤独も苦労もたからもの、何があってもめげない自分を作ること」。
しかし、天才肌の人間にはありがちだけど、とにかく、おっちょこちょいで、転んで血だらけになったり、詐欺に遭いそうになったりしてる。
「何もかも一人でやってる私は、山ほどの苦労があって、皆様のようにしあわせなシワを刻んでる暇などないの」
「生温いしあわせな環境は、逆にシワの温床だと思うの」
「強くはない。でも絶対に弱くはない」。
素晴らしいね!
岸惠子さんを意識したのは、やはり百恵ちゃんのドラマ「赤い疑惑」のパリ在住のオシャレなオバサマだよなぁ。
脳出血により右片麻痺の二級身体障害者となりました。なんでも書きます。よろしくお願いします。