「ゴジラ対ヘドラ」
まさかアマゾンプライムで観れるとは思わなかった「ゴジラ対ヘドラ(Godzilla vs. the Smog Monster)」初期ゴジラシリーズ第11作目。71年の公開で坂野義光監督。
小学校で“東宝マンガ祭り(?)”の割引券を貰ったので、夏休みに親父と弟と3人で観に行ったのを覚えてる。
当時、流行ってた公害問題を取り入れた社会性のある展開だったが、気持ち悪いドロドロの、大きい赤い目が縦になってるヘドラがメッチャ怖くて、映画を観て帰った日は、夜に思い出して便所にも行けなかったなぁ。
今観ると当然、チャチかったり、トンデモだったり、それはねえだろって思うところもしばしばだけど、ボディペインティングでゴーゴーを踊るシーンがあったり、富士山麓でヒッピーのように松明を灯して踊り明かしたり、ドラッグをキメた後のような魚人間が現れる幻想のシーン、突然アニメが挿入されるアバンギャルドな展開など、当時のカルチャーを巧みに取り入れてたんだね。
四日市コンビナートの光化学スモッグと田子ノ浦のヘドロ問題を題材にしてて、めちゃくちゃ汚い海やヘドラが飛んで行った後にスモッグが発生、バタバタと人が倒れるのは覚えてた。
ヘドラを倒すために、自衛隊が巨大な電極板を準備するが、ヘリで邪魔したり、いざという時に使いもんにならなくて、結局、ゴジラが助け舟を出すが、これは全く今にも通じるね。準備にいくら金をかけても、いざという時に縦割り無責任で何もできないという…。
確か、ゴジラが丸まって口から放射熱線を出して後ろ向きに飛ぶのも、この映画からだよね?最後にゴジラがヘドラの身体から白い玉を取り出すが、当時も思ってたけどアレは眼なのか?
“汚れちまった海、汚れちまった空、かーえせ、かーえせ、緑の青空を、青い海をかーえせー”という唄がまたイイね!
ヘドラのキャラクターがイイ。フィギュアが欲しくなったよ。