「エイリアン3・4」
今更…。
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図書館に「エイリアン」シリーズがあったので観てやったぜ。
サイコーだった1、2じゃなく、ちょっとアレな3、4。
まず「エイリアン3(Alien³)」(92年、米)。
「セブン」「ファイトクラブ」のデヴィッド・フィンチャー監督のデビュー作なんだな。
肝心のエイリアンよりも、シガニー・ウィーバーの存在が大きくなってくる。2で一緒だった幼い女の子が死んで、アンドロイドのビショップがめちゃくちゃになってたり、事故という設定だけど、やっぱり最初から無理矢理に作った感が否めないね。
で、リプリーだけに卵を産みつけて寄生してたなんて。まあ、「猿の惑星」シリーズよりは良いけど(笑)。
拾われて辿り着いた星が男の囚人だけの収容所惑星で女はリプリー独り。でも、彼女も丸坊主にして野郎どもを従えてエイリアンと闘うという、頭を捻る様な展開。リプリーの方から一方的に医師の男を誘っちゃったりしてるし。
ラストの方は、胎内に寄生したエイリアン諸共消すために溶鉱炉に身を投げるところとか「ターミネーター2」にそっくりやんか。
犬の様なエイリアン(最初に犬に寄生したため)がスゴい速さで追いかけて来るのはドキドキするけど。
どうでも良いけど、リプリーが船内を探し回る時、チラッと日本語(カタカナ)が出て来る。
次は「エイリアン4(Alien: Resurrection)」(97年・米、ジャン=ピエール・ジュネ監督)。
3で自決したリプリーが200年後に残された血液からクローン人間として復活!なんてオイオイ、勘弁してくれ〜って感じじゃんかよ。
しかもエイリアンの遺伝子と融合してストロング・ウーマンとなっちまってる。シガニー・ウィーバーはそんなに魅力的じゃない。
エイリアンの繁殖を目論む会社というのがイマイチよくわからないね。
確かにエイリアンに追いかけられてハラハラする場面もあるにはあるが、エイリアンが水中をスイスイ泳いだり、やり過ぎだろうとツッコミたくなる。シリーズでは一番グロいかもだけど。
ボーイッシュな女の子、コール(ウィノナ・ライダー)がアンドロイドだったのはビックリした。
やっぱりエイリアンはH・R・ギーガーがデザインした、硬質な骨格だらけの、口から口が出てくる、不気味な生物と機械が融合した様な、モノトーンの近未来的造形が一番の魅力だった。
だが、3、4ではCGを使った、単なる気持ちの悪いだけのモンスターに成り下がってる。4の髑髏の様なエイリアンの赤ちゃんはいったいなんなんだよ!
1は見たことのないエイリアンの登場で衝撃的、2は女対女、母対母の母系へ原点回帰する様なドラマが面白かった。
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