民主主義での適度な間隔での政権交代の必要性
民主主義での社会において、政権交代を適度な間隔で起こすことの有用性を考えてみたい。
例えば、以下のような状態だとする。
・与党側に不正(不正の疑い)がある
・与党の政権運営がうまく行っていない(失政)
つまり、一般的な民主主義国家であれば、政権交代が起きるような場面。
選挙で政権交代が起きない場合
選挙で政権交代が起きないという事は、与党の不正や失政を許す、または認めるということ。
それでは、失政も不正も改善されることはない。「今のままでよい」と追認したようなもの。
意地悪っ子を叱りもせずに放置しても躾にはならないのと同じ。
悪いことをしたら怒られなければ反省することはないのと同じ。
不正や失政をした政権は次の選挙で政権交代させることで、与党の政治家に反省を促すことができる。
選挙で政権交代が起きる場合
選挙で政権交代を起こせば、与党に不正や失政の反省を促すことができるし、新政権に「失政や不正をすれば政権交代させられるんだ」ということを想起させることができる。
また、官僚/役人も政権交代の可能性を考えれば、公文書を破棄するなどの「忖度」もしなくなる。
(次の選挙で別の政党が政権を運営することになるかもしれないと思えば「忖度」するメリットがないでしょ)
政権交代によって、不正を暴くために完全に利害関係者が関わっていない第三者委員会を開くことだってできるし、それによって処断することも歴史として記録することもできる。
野党が頼りないって!?
それなら、さらに次の次の選挙で政権交代させればいい。
それでもダメダメな政治なら、さらに次の次の次の選挙で政権交代させたらいい。
政権交代は未来永劫一度しかできないわけではない。どんどん政権交代し続ければいい。
そうすれば、いつかは政治家にも「失政や不正をすれば政権交代させられるから、失政や不正をしないようにしよう」と思うようになるだろう。
適度な間隔とは
まぁ、つまり適度な間隔。数字を出すのは難しい。
そうは言っても、だいたい5年とか...10年とかだと思う。...10年は長い?...そうかもしれない。...特に失政がなくても「長期政権」という理由だけで政権交代させてもいいと個人的には思う。
(野党側の能力低下を防ぐためにも、野党にも適度に政権を担当させないと...訓練は大事)
まとめ
選挙は、政治家と国民との心理戦。
失政や不正を繰り返している政権をそのまま維持させるということは、与党政治家を甘えさせ、政治はどんどん腐敗していく。
信賞必罰、失政や不正をした政党はどんどん野党にしていく。この際に野党の能力は問わない。とにかく政権交代だけが、政権担当した政治家に反省を促させることができるのだから、とにかく失政/不正をした政権は交代させるということが必要。さらには、野党に反省したチャンスを与えていく。ということをしていくことが、政治に緊張感を与えることになる。
以上
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