此の世のなごり。夜もなごり。
死に行く身をたとふれば あだしが原の道の霜。 一足づつ、に消えて行く。夢の夢こそ あはれなれ。
あれ数よれば暁の。
七つの時が六つ鳴りて残る一つが今生の。
鐘のひびきの聞きをさめ。
寂滅為楽と ひびくなり。
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