”もったいないそば殻”から「kirinomi」という小さな洋服ブランドをはじめます
ひとりのそば農家さんとの出会い
北海道の幌加内町という、「そば」が日本一の小さな町。
収穫量は2900t。作付面積は3200ha。あたり一面がそば畑です。
そんな幌加内町で出会った、ひとりのそば農家、坂本さんがきっかけで「kirinomi」が誕生しました。
坂本さんのそば畑からは、年間約2.3tものそば殻が排出されております。産廃コストがかかることもしばしば。貴重な資源であるそば殻をいかに有効的に活用するかを悩んでいました。
捨てられる”そば殻”から、丁寧に色をつくっています
そんなとき、北海道にて活動する「nosome」さんのことを知ります。
温泉水と農業廃棄物を使って染料をつくり、アパレル展開する云わば、「草木染め」のプロ集団です。
「地域の循環」を大切にしたいトヅキにとって、”最終的には幌加内町で染めができるようになって欲しい。そのためには技術は教える”とおっしゃっていただいたnosomeさんの志に感動しました。
そんなnosomeさんのご協力から「そば殻」を活用した「染め」ができないかと実験が始まります。もちろんすべてのそば殻を使えるわけではないですが、新しい形としての「商品」が生まれることで、「幌加内町」の認知度向上にもつながる取り組みです。そしてほんの少しの「もったいない」の活用となる循環型社会の一歩にもなります。
日本にある「草木染め」の技術。そしてnosomeさんの技術によって、「そば殻」から「そば色」が生まれました。
洋服ブランドデザイナーとの出会いで、想いが衣服へと
染めた生地を「形」にするのは、ブランドSjunde himlen.を展開する小野寺智美さんです。
実はnosomeさんと出会う前に智美さんとの出会いがあります。
ちょうど1年以上でしょうか。FBのMessengerにて「ご相談があります。どうしても、そばの”循環”をうみたく、洋服ブランドづくりを手伝っていただけませんか…!(といった内容の長文)」を送ったところ、快く引き受けてくださったことが出会いでした。
正社員で勤務していた時代から、「商品づくり」の基礎の基礎のことから、そして「洋服」という「形」づくりの全面サポートをしていただいております。
こちらの記事で、私のこと、今回の「kirinomi」をご紹介いただいておりますので、ぜひご覧ください。
kirinomi
つくり手が見えるブランドの安心感は「食」だけじゃなかった
私はずっと「食」に関わった生き方をしています。衣食住の「食」と「住」は接点が多い生活だったのですが、恥ずかしいことに「衣」にそこまで関心がなく、二の次の生活をしていました。
そんなとき、智美さんのnoteを拝読し、「た、確かに毎日着る洋服にだって作り手がいる」ということに気が付きます。
人間が生きる基本である「衣食住」。
余裕なんてない日だって沢山あるだろうけど、その「衣食住」の中のどれかを少し大切にできる瞬間があれば、心が潤うのではないでしょうか。
今回は、「そば」に深く関わる私と、「洋服」から彩を生み出す智美さんによるブランドが「kirinomi」です。
一着一着丁寧につくります。数量限定での展開となります。
第一弾リリースはハンカチ|ターバン|ワンピース|トップス。
8月中旬ごろから順次発送する、完全予約商品となります。
第二段は、ユニセックスなTシャツ、エプロンなども展開予定。ぜひ、サイトをご覧ください。
今回、「kirinomi」をブランド化するにあたり、智美さん、nosomeさんをはじめとする沢山の方にご協力いただきました。
いつも最高な写真を撮ってくださる文月ふみさん。
快くモデルを引き受けてくださったとみさん。
kirinomiのブランドイラストを丁寧に描いてくださった西ちひろさん。
幌加内町の「そば」の新しい活用のひとつに「kirinomi」があります。
皆様のもとへお届けできる日までもう少し。ご予約、心よりお待ちしております。