アバター改変方法-対応衣装のお着替え【VRChat】
当記事を閲覧して頂きありがとうございます。
こちらの記事では、アバター改変方法-対応衣装のお着替えについてまとめています。
初めましてのお着替えに、対応衣装と書かれた衣装を購入しました!
けれど実際に着替えようとするとよくわからないこと、ありませんか?
今回は対応衣装に着目して、改変方法の流れを追っていきます。
お気に入り衣装のお着替えに少しでもお手伝いできれば幸いです。
今回使用するアバター・衣装
使用アバター
今回使用するアバターは、今までの記事で度々登場した狐薄さんです!
また、この記事ではVCC導入・アバターアップロードを一度したことがある方向けの内容になっています。
まだVCCを導入していない方はよろしければ過去の記事をご覧ください。
使用衣装
こちらの記事では、狐薄さん対応のアオザイ衣装でお着替えしていきます!
ベトナムの正装として着る民族服だそうで、一度見たときから是非着たい!と思っていました。
まるぼでぃにも対応した衣装で幅広くご使用して頂けると思います。
素敵な衣装ですのでこの機会に是非、購入をご検討ください。
お着替え衣装の見つけ方
「改変しようと思ったけど、どんな衣装にしよう・・・」
そんな時に私がやっている方法をいくつかご紹介します。
衣装を決めるときに是非、ご活用ください。
・購入サイトで検索
私が一番する方法です。
狐薄さんを見つけたきっかけの「booth」を使用して見つけていきます。
このサイトの検索・絞り込み機能で「狐薄(ご使用アバターさんの名前)」または「狐薄対応(ご使用アバターさんの名前+対応)」と入力して検索してみてください。
検索結果の衣装は大抵そのアバターさんの対応衣装です!
衣装の説明欄を見て対応衣装か確認しながら、是非お気に入りを探してみてください。
・クリエイターさんのページを確認
ご使用アバターさんを作成された、製作者様のページ。
過去に衣装購入された方は、その方のページを確認等。
boothやTwitterで検索したり、確認したりすると素敵な衣装が見つかることがあります。
クリエイターさんのページは是非積極的に見てみてください。
他にもお気に入りが見つかるかもしれません!
・VRChatで聞く!
VRChatで着るなら、VRChatで聞いてみましょう。
アバター集会であったり、お話が中心のイベントであったり。
フレンドさんに聞いてみたり!
長くいらっしゃる方・おしゃれに改変される方ほどUnityとの向き合う時間が長いと思います。
きっと色々なことを教えて下さるので、会話の一つとして是非!
お着替え
衣装を変えるアバター改変では、基本的に下記の手順でしていきます。
各項目まとめていきますので、気になるところからご覧ください。
①アバターさんの用意
(シェーダー等をインポート後、アバターさんをインポート
使用しない衣装を見えなくする)
②衣装の用意
(シェーダー等をインポート後、アバターさんをインポート)
③アバター・衣装のPrefab化解除
(Unpack Prefab)
④位置やサイズ調整
(unityモード・Inspector・BlendShapes)
※対応衣装だと、この調整を衣装クリエイターさんがしてくださっています!
⑤アバターさんに衣装実装
※手作業による方法と着せ替えツールによる方法をご紹介します!
⑥Unityで動作確認
(「Play」モードの活用)
⑦VRChatへアップロード!
①アバターさんの用意
衣装を変えたいアバターさんをヒエラルキーに実装しましょう。
今回は「使用アバター」でご紹介した狐薄さんを用意します。
狐薄さんには「和服」「ドレス」「素体」の3人が用意されているため、今回はひとまず「和服」「素体」の2人を用意しました。
衣装実装する際、他の使わない衣装は使用しないため見えなくしましょう。
使わない衣装をダブルクリックしInspectorを表示、オブジェクトの名前(今回は「Kohaku_Sode」)の左にあるチェックマークを外します。
すると衣装を見えなくすることができます。
このように衣装を消していくことで、別衣装の実装をスムーズに行います。
画面の狐薄さんが細い腕ですが、これは腕を曲げたときに衣装から腕が貫通しないようにするための方法です。
後述の「③位置やサイズ調整」で触れる、BlendShapesという項目で設定が可能ですのでもう少々お待ちください。
②衣装の用意
続いて着替える衣装を用意しましょう。
今回使用する衣装、アオザイはLiltoonをシェーダーに使っているそうです。
狐薄さんも同様のシェーダーを使っているため、このままインポートしていきます。
(衣装によっては小物類に、服とは別のシェーダーを使っていることがあります。クリエイターさんは、購入ページや「Readme.txt」の注意テキスト文等に、使う部位毎のシェーダーを書いて下さっているため確認の上インポートをお願いします。)
インポートしたアオザイの衣装をヒエラルキーに入れました。
画面の狐薄さんは「和服」を脱がした子となっています。
シーンウィンドウの服の位置が少し低いようです。
こちらは「素体」の狐薄さんです。
今度は位置がきちんと合っています!
このように使用アバターさんへ別衣装が用意されている場合は、クリエイターさんの想定する衣装の子を探して着せてあげると、スムーズに進めることができます。
③アバター・衣装のPrefab化解除(Unpack Prefab)
UnityのPrefabとは、同じ設定を共有するゲームオブジェクトのことです。
Prefab化することで、色や体形を引き継いだりできます。
この方法を使いクリエイターさんは、アバターさんや衣装の製作をして私たちの手元に届けてくださっています。
しかし、このPrefab化を解除しないと衣装改変が行えません。
(少し難しい話です。
Prefab化されたゲームオブジェクトに、「Amature」等の階層構造がある場合。この構造を衣装改変のために無理やり触ると「階層構造下オブジェクトの位置がずれてしまうので、Prefabモードで触ってください」と警告文が出てきます。そのためPrefab化されたアバターさんや衣装を触る場合は、警告文・想定外の不具合を回避するために解除する必要があります。)
ヒエラルキー上のアバターさんと衣装を右クリック、「Unpack Prefab」を選択してください。
アイコンが図のように変わっていれば成功です。
④位置やサイズ調整(unityモード・Inspector・BlendShapes)
使用アバターと対応衣装を実装しても、上手くかみ合わないことがあります。
例えば身長を高くしたり低くしたり、腕の長さを元と変えていらっしゃる方。
靴を実装していて、その分高くなっている方。
体形や縦横の位置が元のアバターさんと違っていると、対応衣装も自然と噛み合わなくなります。
そういった場合は衣装の位置や、サイズを調整してあげましょう。
Unityのモードを「Move Tool」に変更し、ヒエラルキーの衣装(またはシーンウィンドウの衣装)を選択します。
シーンウィンドウに表示された赤青緑の矢印を使うと、位置を変えることができます。
また衣装を選択後、InspectorのPositionを触ることでも位置調整可能です。
小物の位置調整には回転が必要になることもあります。(髪留めやイヤリング等のアクセサリー類を横向きにしてあげたりとか)
その場合は「Rotate Tool」モードにして、画面に表示された赤青緑の球体を操作。
また、InspectorのRotationを触ることでも調整できます。
大きさを調整する場合はScaleを使います。
シーンウィンドウを見ながら、是非納得のいく見た目に仕上げてください!
BlendShapesはクリエイターさん側が設定してくださっている設定で、Unityでは調整しきれない体形まで細かく触ることができます。
「Scene」で狐薄さんの身体をダブルクリックし、Inspectorから設定画面を見てみましょう。
狐薄さんは首・腕・身体・足を調整できます。
画面ではバストサイズを100にしました。
続いて衣装のバストサイズを35にしました。
衣装よりアバターさんのサイズが大きい場合、その部分は貫通してしまいます。
VRChatでは歩いたり腕を上げたりするため、調整する際は注意が必要です!
⑤アバターさんに衣装実装(手作業・「Play」モード・ツール)
ヒエラルキーのアバターさんと衣装を見てみましょう。
「Amature」と書かれた項目に矢印と、身体の各項目や衣装の名前が表示されたと思います。
これらは前者をボーン、後者をメッシュと呼びます。
「Amature」内部の「Head」を選びました。
すると、シーンウィンドウの頭が画面のように表示されます。
ボーンとは、人でいうところの骨にあたる部分になります。
続いて「Kohaku_Bodybase」を選んでみました。
すると、シーンウィンドウにオレンジ色で表示されます。
メッシュにあたる部分は、このように目に見える範囲の髪や皮膚のことを指します。
難しいことが続きましたが、まとめると
ボーン:人でいう骨のこと。動かしたい!
メッシュ:目に見える髪や皮膚のこと。見た目整えたい!
となっています。
アバターさんによって細かなボーンの名前は異なる部分もありますが、基本構造は変わらないためご自身のアバターでも確かめてみてください。
衣装を変える場合、アバターさんのボーンとメッシュに衣装の各部を入れることで着せ替えを行うことになります。
試しに現状のアバター状態を確認してみましょう。
横▲の「Play」モードを選択し、シーンウィンドウに戻します。
「Rotate Tool」を選び、左肩を動かしてみました。
しかしまだ着せ替えは済んでいないため、服は腕に追従してきません。
それでは実際に着せ替えしてみます。
「Play」モードのまま、衣装のヒエラルキーを移動させていきます。
左ヒエラルキー内に⇒右ヒエラルキーのものを入れていきましょう。(図のものを説明していきますので、ご使用のアバターさんに合わせて移動してみてください。)
「Kohaku_sotai」⇒「Kohaku-Aozai」ごとドラッグアンドドロップ
「Kohaku_sotai」の「Amature」⇒「Kohaku-Aozai」の「Amature」をドラッグアンドドロップ
「Kohaku_sotai」の「Amature」の「Hips」⇒「Kohaku-Aozai」の「Amature」の「Hips」をドラッグアンドドロップ
「Kohaku_sotai」の・・・の「Hips」の「Spine」⇒「Kohaku-Aozai」の・・・の「Hips」の「Spine」をドラッグアンドドロップ
「Kohaku_sotai」の・・・の「Spine」の「Chest」⇒「Kohaku-Aozai」の・・・の「Spine」の「Chest」をドラッグアンドドロップ
「Kohaku_sotai」の・・・の「Chest」の「LeftShoulder」⇒「Kohaku-Aozai」の・・・の「Chest」の「LeftShoulder」をドラッグアンドドロップ
上記後「Rotate Tool」を選び、左肩を動かしてみると服も一緒に追従してくるはずです。
衣装を変える場合、このように対応したボーンに一つずつ設定しなければいけません。
その証拠に、ボーン設定していない左肩の階層下にある左腕や、右腕を動かすと衣装は追従してきません。
衣装設定をこのように手作業ですると、とても大変です。
これを解決してくれる着せ替えツールがあります!
今回はその一つ、「キセテネ」をご紹介します。
ツール紹介前に「Play」モードを解除しましょう。
先ほど選択した横▲の「Play」モードをもう一度押してください。
すると、移動したヒエラルキーや動かしていたアバターさんが元に戻りました。
「Play」モード中に行ったことは、実際の動作に関係なくテストすることができます。
今後衣装がきちんと着せ替え出来ているか確認する時は、アップロード前に是非「Play」モードをお使いください。
それでは「キセテネ」をUnityにインポートしましょう。
アバターさんや衣装と同じ手順でインポートしてください。
詳しい使い方まで案内してくださっている素敵なツールです。
今回は私の扱い方でご紹介しますが、是非たくさんお着替えする中で自分にあったツールや改変の仕方を見つけていって頂ければと思います。
インポートするとメニュー欄に「Tomoya」⇒「KiseteNe」が追加されます。
選ぶと、ポップアップメニューが表示されます。
メニューに従って扱っていくところですが、まずは。
アバターさんと衣装を選びコピー、ヒエラルキー上でペーストしましょう。
すると、これまで設定したものをコピーして「~(1)」の名前で追加されます。
これは、万が一不具合が起きた場合に備えてバックアップをとりました。
衣装を見えなくしたときの要領で、アバターさんと衣装を選択。(画面では2つ同時に選択しました)
Inspectorの名前欄に「ー」が表示されていますが、この左にあるチェック欄を選び見えなくしてあげましょう。
これで何かあっても、ひとまず安心です!
それでは「キセテネ」に、服とアバターさんをセットします。
ヒエラルキーの2つをそれぞれの場所にドラッグ&ドロップします。
続いて「ボーン詳細設定」にチェックを入れます。
ここでは服のボーン名が、どこのボーンにあたるか指定する設定です。
うまく動かなかった時用の設定ですが、私は設定するようにしています。
対応するボーン名の右端にある丸いアイコンをクリックし、場所に対応するポーンを選択してください。
バックアップを作成しているため少し大変ですが、例えば左腕の「LeftShoulder」からヒエラルキーの矢印を選びながら階層ごとに選んでいくと、名前の検索をしながらできるのでやりやすくなると思います。
また選んだボーン名を一度押すと、ヒエラルキーのどこを選んでいるか視覚的に見ることもできます。
左腕を設定しました。
図のようにして、右腕や左右の足も設定しましょう。
設定できたら「着せる」ボタンを押します。
成功すると「(設定したアバターさんの名前)(Clone)」の名前で、衣装を着たアバターさんが出来ます。
⑥Unityで動作確認
きちんとお着替えできたか、Unity上で確認しましょう。
「Play」モードに変更、「Scene」へ戻ります。
「Move Tool」にして出来上がったアバターさんを上下に動かし、衣装が追従してくるか確認。
「Rotate Tool」を使って腕や足に衣装がついてくるか確認等。
Unity機能を使って、確認できるところはしちゃいましょう!
ここで体に衣装が追従して来ないときは、ボーンの設定が上手くいっていません。
どこがおかしいか確認
⇒「Play」モードを解除
⇒使用ツールの設定を見直したり、衣装のボーンがアバターさんのボーンにきちんと設定されているか確認・設定したり
⇒再度「Play」モードで確認
アバターさんをアップロードして確認もできますが、Unity上でも確認可能です。
可能なら、Unityの作業中に不具合を見つけて修正しちゃいましょう。
ツール前にバックアップを作成しているため、どうしても不具合が見つからないときは「④アバターさんに衣装実装」からやり直すのも一つの手です。
不具合確認を終えたら、「Play」モードを解除してもう一息です!
⑦VRChatへアップロード!
Unity上での確認を終えたらアップロードしましょう。
「VRChat SDK」のメニューから「Show Control Panel」を選択。
ログイン後、ポップアップメニューの「Builder」を選びます。
こちらの記事の「アバターアップロード」項目でまとめているように、アバターアップロードには解決しなければいけないアイコンの警告文があります。
大抵「Auto Fix」を選択すれば解決できるので、是非アップロード時の参考にしてください。
「Build & Publish for Windows」を選んで、アバターさんの名前等を入力。
「Upload」します。
VRChatにログインして、アップロードした衣装のアバターさんを確認してみましょう。
こちらで、衣装から身体がはみ出していないか。
身体に衣装がついてきているのか、等Unityでわからなかったところを見てあげます。
問題なければ完了です、お疲れさまでした!
まとめと次回
いかがでしたでしょうか。
お気に入り衣装のお着替え、そのお手伝いを出来ていれば嬉しく思います。
是非素敵な衣装を見つけて、お着替えを楽しんでください!
次回はアクセサリー類を、改変後のアバターさんに身に着けてあげたいと考えています。
よろしければ次回もお付き合いください。
ここまでご覧下さりありがとうございました。
2023年2月5日 とも可