トモヂ心の戯言~2017.4.21~
広島の原爆資料館の蝋人形が撤去されるそうです。
毎日新聞の記事によると理由は「リアル(本当の投下時)はそんなもんじゃないから」とか「子供が泣く(トラウマ)になるから」という事です。
私は修学旅行は長崎でした。もちろん資料館にも行きました。
正直に言えば私も怖くて良くは見れなかったです。
ただ資料館を出た後差した太陽の光がやけに「熱く」感じたのを今も覚えています。
何が痛いか。何が不快か。何か辛いか。
それは五感で感じないと本当には分からないものだと思います。
でも、戦争のリアルを五感で体感する事なんて今の日本では、あり得ない事の一つです。
(情勢でどうなるかは分からない部分もありますが、とりあえずはまず無いはず・・・)
戦争(原爆)の語り部が少なくなる中、視覚に訴えるその蝋人形も確かに語り部の一人ではないかと思います。
トラウマになろうがなんだろうが、大事なのは『戦争の惨さを伝える事』だと思います。
それを見て「戦争は怖い!!」と若いうちに思える事が大切であると思います。
何故撤去しなくてはいけないのか・・・
議論・反対運動があった末での撤去という事ですが、戦争体験者が高齢となっている今、語り部を若い人に引き継いだとしても、それに興味を持たなきゃ耳も貸さない・・・
「戦争ってなんだろう?」「どうしてこんなになっているんだろう?」
日本に生まれた子供にとって、まずその入り口に両資料館があると思います。