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#18 my favorite things ①|TR-909 ①/2

出会い

TR-909が大好きだ。

10代後半、テクノミュージックに魅了され、その後色々なアーティストのdjやライブを見てきた。
(テクノとの出会いは過去の投稿に記載)
自分でdjすることや楽曲制作への興味も出てきた。

その中で出会ったかなり重要であり、憧れの機材がRolandのTR-909だ。
TR-909(以下909)は1983年に発売されたリズムマシンで、ドラムの音源が内蔵されており、自由にリズムのパターンが組める。
🥁
自動演奏してくれるドラマーという感じ。
僕がテクノミュージックに惹かれていった当時、すでに古い機材という認知がされていた。

(機材について詳しくは、各種サイトに詳しく書いてある。Rolandの特設ページはビジュアルも豊富で分かりやすい。)

テクノやハウスの楽曲制作でも頻繁に使われた定番の機材であり、現在もコンピュータで作曲するソフトには909の音色がプリセットとして入っていることが多い。

制作の現場に限らず、djプレイの一部で909を使用するアーティストたちもいた(現在も使われることがある)。
正確には、「録音された音源をかける行為」がdjなので、このアーティストたちはレコードなどを使うdjと909で演奏するライブが混ざったハイブリットスタイルだ。
とはいっても、909が使われる時間は全体の中での一部で比較的短めである。

このdj + 909のプレイを体験して、野性味のある909の迫力に痺れた。
会場によっては、1代の909の音のみで1万人以上の人がダンスする現象が起きる。

以下、いくつか参考の動画を。

909をdjプレイ内で使うJeff Mills。
「909をdjで使う」といえば、この方がすぐに思い浮かぶ。
即興でプログラムしたり、演奏したり。
2本目は日本での様子。

Richie Hawtinも1999-2000年頃、djと909とエフェクター(ENSONIQ DP-/2だと思う)でdjとライブのハイブリットなプレイをしていた。
1本目の動画では、909を触るシーンは収録されていないが909とエフェクターを右側に組んでいる。
この頃のセットを近くで見たとき、会場全体がうねるような空間になり仰天した。
2本目の動画(音源)はこのセッティングでのプレイをパッケージしたmix cd。

TR-909との思い出

そんな憧れの機材を「いつか手に入れたい…」、と思い2000年頃?とうとうマイ909を手に入れた。

中古ショップであれこれ探し、状態のいいモノを見つけられ、12万円ほどで手にいれた記憶がある。
学生だった自分にとってはかなり高額な買い物で勇気もいったが、20年以上経った今も、その選択をしておいてよかったと本当に思う。

抱いて眠ったこと、
触って遊んだこと、
一緒にたくさん写真を撮ったこと、
自分のdjプレイで使ってみたこと、
大学の卒業制作の楽曲制作で使ってみたこと、
来日したアーティストへ貸出したこと、
などなどを909と共に経験してきた。

TR-909の魅力、見通し

そのような共にした時間があったので、この機材へ特別な愛着を抱いているが、それはそれとして、少し引いた目で909の魅力を残してみたい。
ざっと、この辺りが出てきそうだ。

  1. 音色

  2. 音と曲を触る楽しさ

  3. 自動演奏を走らせる気持ちよさ

  4. プロダクトとしての魅力

  5. ダンスしてしまいたくなる気配

今日はここまで。

つづき。

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tomohonote
最後まで読んでいただいてありがとうございます。