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他人への怒りと、「マウント」という言葉について。



写真はいつもいく喫茶店のご主人からのプレゼント。「ご縁が続きますよーに」と。ありがたやありがたや。


そんな話と打って変わって…

日々、不意にイラッとしてしまう事はある。
今朝も電車で隣に座ってこようとした方のバックの紐の金具の部分が、凄い勢いで僕の膝の皿をアタックしてきた。
ご本人は気付かなかったようで、そのままゲームに熱中されていた。

痛みでビクッとなった僕は正直「イラッ」としたわけだが、別に意図してやったわけでもないし、気づいてなければなおのこと。

まあ、こんな感じで(特に通勤電車?笑)時折、不意に怒りに出会ってしまうものだ。

今日はその「イラッ」をしつこく考え続けてみた。

先程書いたように、今回僕の膝に"必殺金具アタック"をしてきた方は、その事に気付いていない。

けれどぼくは、気付いていない隣の男性に対して、数分の間悶々と意識を向けていた。まるでテレパシーを送るが如く…。

そう、このテレパシーを送る感じ。不思議だ。
もちろんぼくはテレパシーを使えないし、おそらく隣の男性も使えなかったのだろう。
ぼくの悶々とした想いは隣の男性はおろか、周囲の誰にも伝わっていなかったと思う。

けれども「イラッ」が消えていくには数分の時間を要した。
隣の男性に声を掛けて「ちょっと!痛かったんですよ!?」と伝える気も勇気も無いし、めんどくさい。
けれど伝わらないテレパシーを送り続ける。
「痛っ!」と声を出しておけばよかったかなと、みみっちい後悔すら浮かんでくる。

ああ、自分は何がしたいんだろう。
と自分自身に問いかけてみる。そうして浮かんできたのは

「バックの金具が当たって痛い思いをしたのに、大人しく我慢しているぼくを見てくれ!知ってくれ!気付いてくれ!」

という思い。いや願いに近かったのかもしれない。笑

我ながら小さい人間だな。

と面白おかしくなってきた途端に「イラッ」は何処かへ居なくなっていた。きっとさっきの駅で降りたのだろう。

その後もしばしの間、小さな自分の振り返りをしてみると、一つの考察が。

人がイラッとした時は、自分の存在を知って欲しいという欲求が強いのかもしれないという事。

先述のぼくはまさにそうだし、さらに言えばもはや謝ってもらう必要もなく、気付いてもらえればそれだけで結構満足をしていたのだと思う。それが当人でなく周囲の人だとしても。

人が…なんて偉そうに書いてしまったが、実際のところ、他の人たちはどうなのだろうか。今度友人にでも聞いてみようと思う。

こんな事を思い出していると、ひとつの言葉が浮かんできた。それは

「マウント」

よく、「マウントを取る」みたいな使い方で耳にする事があるが、何故だか最近自分の中でブームのようで、言葉として発する事はないが
「あ、コレがマウントを取っているという状態かな?」と周囲の様子見聞きして勉強している。

今は人事部にいるということもあり、社内の「マウントの取り合い」を目撃する事もしばしばあるし、最近興味深いのはお昼休みに良く行く喫茶店で昼過ぎに3〜4人でお茶をしているマダムの方々の会話。

話の7割くらいだろうか、それくらいの割合でマウントの取り合いに勤んでいる。これがなかなか面白い。

たまたまマダムの方々に出会す機会が多かったので記したのだが、身の回りのメンズ達もたまにそうゆう状況を目にする事がある。

ぼく自身、他人をマウントできるほどの資産や人脈や実績があるわけではないので、少し嫉妬しているところがあり、斜めに見ているところはあると思う。

なんだか何が書きたかったのか忘れてきてしまったのだが、そうそう、冒頭の今朝の電車でのイラッとした出来事から気付いた「自分の存在を知って欲しい!」という感覚に似ているなと思ったのだ。

もはやこうして息をして吊革につかまり立っている時点で、物質的にはぼくは存在しているのだが、どうしたものかとめどなく自分の存在を特別なものに昇華させたくなるのが、ぼくを含め多くの人々が持っている欲求なのかもしれない。

愛読書の中に少し前に流行った「嫌われる勇気」「幸せになる勇気」(アドラー心理学)があるのだが、もう2.30回は読み返したはずなのにもかかわらず、『特別な存在になりたがる欲求』を制御し切れていない事に落胆する。
(凄く雑に言うと、アドラー心理学では基本的に「承認欲求」や「特別であろうとする事」を否定している)

この事を本田圭佑選手に相談をすれば「伸びしろだよ!」と言ってもらえると信じて、前向きに今日も「嫌われる勇気」を読み返そうと思う。


こんな事を毎日のように考えているぼくです。
本当にいつもありがとうございます。

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ともですっ、最後までご覧頂き本当にありがとうございます^^