初版「勇気を持ちたい仲間への応援歌」 あらすじ連載【24】 再送
皆様、いつも本当にありがとうございます。
【24】中古の軽トラック購入。
これで、通学やその後の買い物が楽になり、家での勉強の効率化を図れるようになりました。しかし、私はこの車内を、トイレ以外の最高の英語からの「逃げ場」に変えてしまうのです。
専門学校の休み時間、ずっとそこに隠れています。中庭で談笑しているクラスメイトの姿は決して目に入れません。フロントガラスから見える空を睨み、逃げ出したいと呟き、車内はため息で充満します。逃げたい一心です。しかし、次の授業欠席の勇気は持てません。ベルが鳴り、最後は教室へ戻って行くのです。
背中を丸めながら。
何とか週末になると、授業が終わるや否や軽トラックに乗り込み、一週間分のストレスを荷台に積み込んで、現実逃避のため町外れの丘へ激走します。眼前に広がる小さくなった町。私は、ここでもツーソンを睨みつけます。全てを己の責任にできない自分。勝手に辛いと嘆き、全てを他の人々やもののせいにし車内で叫びます。「もう嫌だ!」と大声を張り上げます。何度もなんども。
しかし、自然は偉大です。びくともしません。悩み苦しむ私の視線を、その先の山々と大空が受け入れてくれます。しっかりと。そして、私は自分の小ささを思い知らされるのです。
乱れるは 己のみ
自然は 毅然とそこにある
最後は私が受け入れ、静かに戻ります。
今来た町へ。
つづく...
どうかよろしくお願いいたします
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